バイクに2500ccエンジン! 世界最大排気量のトライアンフ「ロケット3」に世界限定の漆黒カラーが登場

■まるでエンジンが走っているかのような迫力

量産市販車で最大排気量2.5L・3気筒エンジンを搭載するバイクが、英国トライアンフが生産する「ロケット3」です。

近年は、クルマでもエンジンのダウンサイジング化が進んでいることもあり、2.5Lエンジンを搭載したニューモデルなどは少なくなってきましたが、2020年に国内にも導入が開始されたこのバイクは、巨大なエンジンが生み出す迫力のフォルムが魅力です。

そのロケット3に、トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2機種の世界限定仕様を発表。ロードスター・スタイルのネイキッド「ロケット3Rブラック」とツーリングバージョンの「ロケット3GTトリプルブラック」をお披露目しました。

●大排気量のマッスルバイク

ロケット3Rブラックは、すでに日本で発売中の「ロケット3R」をベースにしたリミテッドエディションです。エンジンには、2458cc・直列3気筒を搭載し、最高出力167ps/600rpm、221Nm(約22.53kgf-m)/4000rpmもの最大トルクを発揮します。その走行性能はかなり高く、0-60mph(約96km/h)加速時間がわずか2.73秒という韋駄天ぶりが自慢です。

世界最大排気量のトライアンフロケット3に世界限定の漆黒カラー登場
トライアンフ・ロケット3Rブラック

カウルレスながら、インパクト感が高い「マッスルバイク」というジャンルに入るマシンで、軽量なアルミフレームやカートリッジ式倒立フロントフォークなどを採用。また、コーナリングABSやトラクションコントロール、4つの走行モードなど、最新テクノロジーにより、快適で安全性も高い走りを実現します。

今回発表されたロケット3Rブラックは、エンジンやマフラー、燃料タンクやシートカウル、ヒートガードなど各部をブラックアウトした仕様です。ほかにも、ヘッドライトカバー、スクリーン、ホイール、フレーム、ブレーキ&クラッチレバー、ステップ、ハンドルなどをブラック化。まさに「漆黒のバイク」と呼べる仕様となっています。ちょっとワルそうな雰囲気がかっこいいですね。

世界最大排気量のトライアンフロケット3に世界限定の漆黒カラー登場
燃料タンクやヘッドライトカバーなど、各部をブラックアウト化したロケット3Rブラック

●ツーリング仕様は日本初導入

一方、「ロケット3GTトリプルブラック」。ベースとなった「ロケット3GT」は、日本未導入だったモデルで、ロケット3Rをベースに、ツーリングをより快適にする装備を持った仕様です。ウインドプロテクション性能が高いフロントシールドや、乗車姿勢がより楽になるプルバックハンドル、2人乗り時に後席ライダーが快適になるバックレストなど、長距離走行を楽にする数々の装備が魅力のモデルです。

ロケット3Rブラックでは、多くの箇所にツヤ消しのマット系ブラックを採用していますが、ロケット3GTトリプルブラックには微妙に色調が違う3色の塗料を採用。ヘッドライトのベゼル、ラジエターカウル、フライスクリーンフィニッシャー、リアボディワークフィニッシャーなどのブラックペイント化により、洗練されたダークスタイルを演出しています。

世界最大排気量のトライアンフロケット3に世界限定の漆黒カラー登場
トライアンプ・ロケット3GTトリプルブラック

価格(税込)は、ロケット3Rブラックが284万5000円、ロケット3GTトリプルブラックが291万5000円。それぞれ世界限定1000台で、国内では3月10日より全国トライアンフ正規販売店で予約受付けが開始されます。

(文:平塚直樹/写真:トライアンフモーターサイクルズジャパン)

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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