■初代は約60万円という低価格路線も、後継モデルでは高級化か
ルーマニアのメーカー「ダチア」が製造・販売するコンパクトカー「ロガン」の派生モデル「ロガンMCV」後継モデルをカメラが初めて捉えました。
1998年にルノー傘下となったダチアは、翌年の「プロジェクトX90」の下で2004年に初代ロガンが誕生しました。ルノー日産アライアンスの「Bプラットフォーム」をベースとする「B0プラットフォーム」を採用、ルノーのコンポーネントを多用することで5,000ユーロ(約60万円)という低価格路線が注目を集めました。
ロガンMCV(Multi Convivial Vehicle)は2006年のジュネーブモーターショーで発表、同年10月から発売されたステップウェイワゴンで、2列5人乗りと3列7人乗り仕様が設定されました。しかし2020年10月、MCVの生産終了が発表され、後継モデルの開発が進められています。
捉えたプロトタイプは「サンデロステップウェイ」新型と同じグリルパターンを持っていることから、より頑丈なステップウェイトリムレベルであることを示唆しています。またクラムシェルボンネット、曲線的なフロントエンドが確認できるほか、最新のローガンモデルやサンデロモデルと同様のドアハンドルを装備しており、3列7人乗りの「グランドスター」ではないと思われます。
斜め後ろから捉えた室内には、ダッシュボードの上部がローガン/サンデロと非常に似ているキャビン内を覗くことができます。最大の変化はリアエンドで、ボルボのようなピラーに伸びるLEDテールライト、実用性の高い巨大なテールゲートを装備します。
現行型は、2002年から存在している老朽化したルノー日産アライアンスのプラットフォームに載っていますが、次期型ではルノー「クリオ」と「CMF-B」プラットフォームを共有することが期待されています。
パワートレインは、ルノー日産三菱アライアンスとダイムラーで共同開発された1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「1.3TCe」や、最高出力140psを発揮するという1.6リットル直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドなどが予想されています。
(APOLLO)