押し出し感を増したスポーティな新型アウディQ5・SQ5が発売開始

■最新のインフォテインメントシステム「MIB3」を採用。「Hey Audi」と呼びかけるだけで音声入力が可能

アウディ ジャパンは主力SUVの1台であるQ5をマイナーチェンジし、3月8日に発売します。

今回の見どころは、まずエクステリアデザインの刷新で、アウディのSUVシリーズ、「Q」モデルのデザイン言語をさらに進化させたことで、パワーや堅牢性、安全性を力強く表現したそう。

アウディ Q5
マイナーチェンジを受けたアウディQ5のエクステリア

よりフラットでワイドな形状に変更された八角形のシングルフレームをはじめ、開口部が広がったサイドインテークには、台形をモチーフにしたデザインが採り入れられています。

さらに、LEDヘッドランプ上に、新しいライトシグネチャーを備えたデイタイムランニングライトが配置されています。デザインが見直されたシルインサートにより、軽快な印象になったサイドビューも目を惹きます。新デザインのテールランプや、左右のライトクラスターを繋ぐ新しいトリムエレメントなどのリヤビューも印象的です。

アウディ Q5
マイナーチェンジを受けたアウディQ5のインパネ

グレード構成も変更され、「advanced」「S line」の2つになっています。「advanced」は、Q8が採用しているグリッド形状のフロントグリルにマットアルミルックの力強い垂直なラインを採用。「S line」は、よりスポーティなハニカムメッシュグリルになり、前後LEDライトには、ダイナミックインディケーターが内蔵され、Sルーフスポイラーも備わります。

ほかにも、「advanced」には「S line」の要素を加えて、魅力を高めた「plusパッケージ」を用意。全車に「Audi exclusive」による「ブラックスタイリングパッケージ」がオプションとして設定されています。

インテリアでは、最新のインフォテインメントシステム「MIB3」が初採用され、10.1インチにサイズアップされたセンタースクリーンは、タッチパネル式になり操作性が向上。同時に、シンプルなコクピットに仕立てられています。また「Hey Audi」と呼びかけるだけで音声入力が開始され、自然言葉によって目的地の入力やエアコンの温度設定なども可能になっています。

「advanced」には、ドアアームレストやセンターコンソールにアーティフィシャルレザーを用い、リヤシートヒーターなどが採用されたラグジュアリーパッケージを設定。パワートレインも新しくなりました。

「45 TFSI quattro」は、2.0Lの直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。「40 TDI quattro」には、2.0Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンが搭載され、それぞれベルト駆動式オルタネータースターターの「BAS」と12Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせた、マイルドハイブリッドシステムが採用されています。

より効率を高めた AWDクラッチ付quattro四輪駆動システムは、7速Sトロニックトランスミッションと組み合わせられます。システムが4WD走行を不要と判断した際には、AWDクラッチによりプロペラシャフトと、リヤデファレンシャル内のデカップリングクラッチによってリヤドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで、前輪のみにトルクを配分。コースティング(惰力走行)時には、エンジンを完全停止するなど、燃料消費量を抑制しながら快適なドライビングを提供するそう。

アウディ Q5
「Audi Q5 advanced」の走行イメージ
アウディ SQ5
マイナーチェンジを受けたSQ5のエクステリア

Q5シリーズの高性能バージョンである「SQ5」は、アルミニウムルックインサートを施したSモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルを採用。さらに、マトリクスOLEDリヤライトが新たに標準装備されます。

シート素材は、ダイナミカ/レザーのコンビネーションが標準装備になり、オプションのレザーパッケージを選択すると、ダイヤモンドステッチ付きのレザーになります。なお「SQ5」は、左ハンドル仕様も選択可能になっています。

「SQ5」のパワートレインは、最高出力 260kW(354ps)、最大トルク 500Nmを発揮する3.0L V6ターボエンジンに8速ティプトロニックの組み合わせ。駆動方式は、機械式センターディファレンシャルを搭載するquattro四輪駆動システムで、「ダンピングコントロール Sスポーツサスペンション」によりダイナミックなハンドリング性能と上質な乗り心地の両立するそう。さらに足元には、5ツインスポークデザインの20インチアルミホイールが標準装着され、オプションで21インチホイールも選択可能。

アウディQ5
「Audi Q5 S line」のリヤビュー

ボディカラーは、「SQ5」および「S line」専用色として、「クワンタムグレー」「ウルトラブルーメタリック」「ディストリクトグリーンメタリック」が新たに設定されています。

価格は「40 TDI quattro advanced」が681万円。「40 TDI quattro S line」が739万円。「45 TFSI quattro advanced」が730万円。「45 TFSI quattro S line」が788万円。左/右ハンドルを設定する「SQ5」は、915万円です。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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