“わけあり”のフロントバンパーは必見。無駄を嫌うオーナーが初期モデルにこだわったカーメイキングRevyouのR35【東京オートサロン2021】

●Revyou×シミラボ R35 GT-R 600R(カーメイキング レヴュー)

「Revyou(レヴュー)」が「オートサロンTV」に出展した2台のうちの1台となるR35 GT-Rがコチラ。「Revyou×シミラボ R35 GT-R 600R」というネーミングのグレーのマシンです。

Revyou×シミラボ R35 GT-R 600R

08年モデルがベースで、“無駄なことは嫌いで必要最小限がポイント”というオーナーさん曰く、テーマは「初期モデルへのこだわり」なのだとか。だからフロントバンパーも交換せず、初期モデルのデザインそのままなのですね。わかります。

あえて初期モデルのスタイルにこだわるRevyou×シミラボ R35 GT-R 600R

「街乗りで使えてサーキットでも速い」というクルマのキャラクターに合わせ、エンジンは吸排気+ブーストアップの600ps。「とにかく扱いやすいし、中間加速重視でピックアップがいい。その結果、ストレートエンドでの速度の伸びが違います」とのこと。

Revyou×シミラボ R35 GT-R 600Rのエンジンは扱いやすさ重視

「あとは熱対策ですね。トラストのDCT(トランスミッション)とインタークーラーを入れて熱が上がらないようにしています」。

サスペンションはHKSの「ハイパーマックス4 SP」。オーナーさんによると、選んだ理由は「(乗り心地がいいから)街乗りで使えて、サーキットでも速く走れること」だそうです。なるほど。

ところで取材しながら、フロントバンパー自体はノーマルっぽく見えるのに妙に平べったく見えるのはなぜ…と思っていたら、なんと驚きの秘密が。

トップシークレット製オーバーフェンダーを装着し、その張り出しにあわせてバンパーの左右面をスムージングしてワイド化しているのだとか。「ナルドの最高速アタック」のイメージだそうです。

Revyou×シミラボ R35 GT-R 600Rのフロントバンパーは一見ノーマルのようだが…

一見したところノーマル風に見えるこのさりげなさ、素敵です。

(文:工藤 貴宏/写真:金子 信敏、土屋 勇人、工藤 貴宏)

●CAR MAKING Revyou(カーメイキング レヴュー) Revyou×シミラボ R35 GT-R 600R(チューニングカー部門)
・ベース車両:GT-R
・型式:R35
・年式:2008年
・エンジン型式:VR38DETT
・出力: 600ps
・トルク:70kgm
・主な使用パーツ:Revyou SPL-ECU ver MY20/MY21ミッションCPU/Revyouリザーブタンク/Revyouオイルキャッチタンク/チタンマフラー /SARD スポーツキャタライザー /エクステリア:TOP SECRET(フロント、サイド、リア、GTフェンダー、ウイング )/HKS HIPERMAX Ⅳ SP DIXCELローター/ENDLESS MX72  /他
・ホイール:ADVAN GT Premium version フロント20inc 10J+35/リヤ20inc 11J+15
・タイヤ:ブリヂストンPOTENZA RE71R 255/40R20

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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