■EV専用にゼロから設計されたアーキテクチャ「EVA」採用、航続は700km
メルセデス・ベンツは、新型EVセダン「EQS」「EQE」、ミッドサイズSUV「EQE SUV」を開発中ですが、新たにSクラスファミリーに加わる予定の「EQS SUV」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
厳冬のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、まだまだディテールが隠されています。フロントバンパーのエアインテークには雪がつまり、EQSセダンのプロトタイプと似たクローズドグリルを備えた、滑らかで急降下するフロントエンドが見てとれます。
リアエンドでは、ダミーの排気口を装備、ハッチ形状を隠すために欺瞞的なクラッディングがあるように見えます。
市販型では、EQSセダンとSUVどちらもEV専用にゼロから設計されたアーキテクチャ「EVA」プラットフォームを採用、外寸をスリムに保ちながら内部スペースを増やすことが可能となります。現段階で「EQS SUV」と呼ばれているものの、最終的にはミニバンよりの独特なボディシルエットも噂されています。
パフォーマンスに関しては不明ですが、航続は最低でも403マイル(605km)、最大700kmを目指し開発されているという情報が入っています。
メルセデス・ベンツは、2022年までに10台のEVモデルを発表予定で、EQSセダンは2021年内、EQS SUVは2022年の終わりにワールドプレミアすると予想されています。また同社では、2025年をめどにコンパクトEVプラットフォーム「MMA」を開発しているとみられ、電動化が一気に加速しそうです。
(APOLLO)