マッキントッシュ発売。前後輪にモーターを搭載したアウトランダーPHEV登場!【今日は何の日?1月24日】

■米国でゴールドラッシュ。アウトランダーはPHEVのパイオニア!

1848年1月24日、米国のカリフォルニア州サッターズミルの製材所の放水路でジェームズ・ウィルソン・マーシャルが砂金を発見。これを機に、またたく間に一獲千金を目指した多くの人がカリフォルニアに集まり、有名な「ゴールドラッシュ」が始まりました。

また1984年のこの日、アップルコンピュータ―から最初のマッキントッシュ(Mac)が発売されました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2012年1月24日、三菱自動車からプラグインハイブリッドのSUV「アウトランダーPHEV」が発売されました。

2012初代アウトランダーPHEV
2012初代アウトランダーPHEV
2011プリウスPHV
2011プリウスPHV

すでにトヨタの「プリウスPHV」が発売されていましたが、これはプリウスのHVをベースにしたPHVでフル充電の航続距離は26.4kmと短いものでした。対してアウトランダーPHEVは、容量の大きい(12kWh)リチウムイオン・バッテリーを搭載した、EVをベースにした「EV派生のPHEV」で、航続距離は60.2km(Jc08モード)でした。さらに、前後輪それぞれにモーターを搭載した4WDのSUVという、環境性能だけでなく力強い走りも注目でした。

2017PHEV
2017PHEV

また、3つの運転モードを走行状況に応じて使い分けるという特長も備えていました。3つの運転モードとは、モーターで走行する「EVモード」、エンジンで発電した電気を使ってモーターで走行する「シリーズハイブリッドモード」、エンジンをベースにモーターでアシストしながら走行する「パラレルハイブリッドモード」です。車両価格は、標準的な仕様で432万4,000円と高価でした。

PHEVの最大のアピールポイントは、市街地など比較的短距離走行ではEV走行ができ、バッテリーがなくなれば通常のHEVとして走行できること、EVのバッテリー切れによる走行できなくなるリスクから解放されることです。したがって、EVとHEVの中間的な位置づけのクルマという見方と、EVへ移行する過渡的なクルマという2つの評価があります。

PHEVのパイオニア的なアウトランダーですが、意外と知られてないのは世界で最も売れているPHEVであるということです。欧州では、2015年から5年連続PHEVカテゴリーで販売トップとなっています。エンジンとモーターで力強い走りをする4WDのSUV、もう少し日本で評価されても良いのではと思いますが。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる