■ROZEL 220 WIDE CROWN / 210CROWN ALESS COMPLETE【ALESS/ROZEL】
岐阜県に本拠を構えるショップALESS。良質な中古車を販売する傍ら、個性的なカスタムパーツのブランドROZELが高い人気を誇っています。
その実力は2018年の東京オートサロンで、セダン部門優秀賞を受賞したことからでもお分かりいただけるでしょう。
そのALESS/ROZELが取材会場に持ち込んだのが、漆黒に塗られた2台のクラウン。着地しそうなほど低い地上高と、大地に踏ん張るブリスターフェンダー&鬼キャン仕様のタイヤが強烈なオーラを放ちます。
まずは現行の220系から。迫力あるフロントマスクは一体型のフルバンパータイプで、グリル形状は見る角度によって形が変わるというユニークなもの。トリックアートから着想を得たそうです。
サイドに回り込むと見事なブリスターフェンダーが。張り出し幅はフロントが7cm、リアが8cmといいますが、プレスラインの処理が絶妙でそれ以上の迫力があります。
そのフェンダーに収まるホイールも見事。ホイールメーカーWORKとALESSのコラボから生まれたマイスターM1Rで、フロントは20インチ×10.5J(タイヤサイズ255/30R20)、リアが20インチ×12.5j(同295/25R20)というボリューミーさです。ちなみにスポークの隙間から除くブレーキローターは特注のカーボン製。お金かかってますねえ。
このALESS/ROZELのクラウン、注目はエクステリアばかりではありません。和のテイストを活かしたインテリアも見ものです。
インパネやセンターコンソールにはめ込まれているのは、蒔絵を思わせるオレンジ色のパネル。地元岐阜の工芸品「岐阜提灯」にも使われる梨地塗りを用いているそうで、金色に見えるのは錫粉という金属粉だそうです。漆黒のボディと対照的な見事な組み合わせですね。
●バレンティとのコラボも!
お次は1世代前の210系クラウン。こちらも迫力では220系に負けておらず、フロントグリルは5層コートのハニカムメッシュを採用しています。
フェンダーは1枚モノではなく、純正フェンダーにオーバーフェンダーキットを組み合わせるタイプ。リアバンパースポイラーはノーマルマフラーも装着できるハーフタイプとなっています。
リップスポイラーの付いたトランクを眺めていたら、美しく流れるテールライトのシーケンシャルウインカーに気付きました。これはライトバルブやLED照明で知られるヴァレンティの「ジュエルLEDテールランプREVO」。なるほど、ヴァレンティも岐阜ブランドですから同郷どうしのコラボレーションですね。これは人気になりそう!
SUVやミニバンに押されて、セダン系のファンは少数派になりつつありますが、ALESS/ROZELが送り出したカスタムクラウンは、そんなセダン系の沈滞を吹き飛ばすエナジーにあふれた2台でした。
●ALESS/ROZEL/ROZEL 220 WIDE CROWN/ベース車両メーカー(トヨタ クラウン:ARS220)装着パーツなど:エアロパーツ:ROZEL220クラウンワイドブリスター+オリジナルバンパー/足回り:ROZELエアサスペンション+カーボンローター、ホイール:ALESS×WORK MEISTER M1R(フロント:10.5J×20、リヤ;12.5J×20)、タイヤ:FALKEN AZENIS(フロント:255/35R20、リヤ:295/30R20)
●ALESS/ROZEL/210CROWN ALESS COMPLETE/ベース車両メーカー(トヨタ クラウン:ARS210)装着パーツなど:エアロパーツ:ROZEL210クラウンワイドフェンダーキット+オリジナルバンパー/足回り:ROZELエアサスペンション、ホイール:WORK EQUIP E05(フロント:10.5J×20、リヤ;12.5J×20)、タイヤ:FALKEN AZENIS(フロント:255/35R20、リヤ:295/30R20)
(文:角田伸幸)
【関連リンク】
・ALESS
https://www.aless-group.com/