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■国産車のほか輸入車も上位にランクイン
2021年の新成人が最も欲しいクルマは何か? 自動車保険などを手掛けるソニー損保保険(以下、ソニー損保)が行ったアンケート調査では、1位にトヨタのコンパクトカー「アクア」が輝いたことを発表。
また、ドライブレコーダーは今や必需品だと思っていることなどが明らかになりました。
●運転免許保有者はオートマ限定が多数
ソニー損保が実施した「2021年 新成人のカーライフ意識調査」と題された今回の調査は、2020年12月2〜9日の間に、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする、今年の新成人(2000年4月2日〜2001年4月1日生まれ)1000人(男性500名、女性500名)を対象に行われたものです。
その調査結果を抜粋し紹介しましょう。
まず、「普通自動車運転免許を持っているか」という質問に対し、「普通自動車免許を持っている(オートマ限定)」が36.8%、「普通自動車免許を持っている(マニュアル)」は14.5%で、「運転免許保有率」の合計は51.3%でした。
また、「現在、教習所へ通っている(オートマ限定)」は3.9%、「現在、教習所へ通っている(マニュアル)」は1.0%、「時期は決まっていないが、取得予定」は26.0%で、「運転免許取得予定」の割合は合計で30.9%となっています。
取得免許タイプの男女別比率では「普通自動車免許(オートマ限定)」は男性27.8%、女性45.8%と、女性のほうが18.0ポイント高い結果に。一方、「普通自動車免許(マニュアル)」は男性23.6%、女性5.4%と、男性のほうが18.2ポイント高い結果となっています。
居住地別の「運転免許保有率」では、「都市部」が45.1%、「地方」が53.6%と、地方のほうが8.5ポイント高い結果となりました。
ここでいう「都市部」とは、市・区における人口ランキングの上位都市である、北海道札幌市、東京都23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市を指します。また、「地方」はそれ以外となっています。
アンケートでは、全回答者1000名へ「クルマ(バイクを除く)を持っているか」とう筆問もされています。それの結果によると「自分の車を持っている」は14.4%、「自分の車を購入する予定がある」が9.4%、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」は44.1%で、「購入予定または意向あり」の合計は53.5%となっています。
これにより、マイカー所有者は少数派ながら、多くの人がこれからマイカーを所有することに対し前向きに考えていることがわかります。なお、「購入するつもりはない」は32.1%でした。
●男性はハイブリッドカー、女性は軽自動車に興味アリ
そして、新成人が欲しいクルマのランキング。アンケートでは、運転免許保有者と取得予定者822名のうち、「車の所有に肯定的」な668名に、現在欲しい車を聞いています。
その結果は、
1位:トヨタ・アクア16.5%
2位:BMW(1シリーズ/3シリーズなど)12.9%
3位:フォルクスワーゲン(ゴルフ/ポロなど)11.2%
4位:トヨタ・プリウス10.9%
5位:レクサス(RX/NXなど)10.3%
となっています。なお、今回のアンケートでは、海外メーカーの自動車やレクサスなどの高級車ブランドは、車種別ではなく、メーカー(ブランド)別で選択肢を提示し聞いています。
ちなみに、男女別のベスト5では、男性が1位「トヨタ・アクア」(19.7%)、2位「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」(17.4%)、3位「レクサス(RX/NXなど)」(14.0%)、4位「メルセデス・ベンツ(Aクラス/Cクラスなど)」(13.8%)、5位「フォルクスワーゲン(ゴルフ/ポロなど)」(13.5%)。
女性では、1位「ダイハツ・タント」(13.5%)、2位「トヨタ・アクア」(12.8%)、3位「ホンダ・N-BOX」(10.9%)、4位「トヨタ・プリウス」(9.9%)、5位「日産・ノート」(9.6%)となっています。
上記の「車の所有に肯定的」な668名に、車を購入する際の予算(上限額、車所有者は購入金額)」を聞いたところ、平均額は「181万円」という結果に。車を購入する際の予算の平均額を男女別にみると、男性では「200万円」、女性では「159万円」となっています。
ちなみに、購入予算の平均額は、2020年の同調査では「184万円」で、2021年の「181万円」は3万円の減少となっています。
●1か月でクルマに掛けられるお金は?
今回のアンケートでは、全回答者1000名に「カーナビやドライブレコーダーといったカーアクセサリーに対する意識」についても聞いています。その結果、「カーナビはスマホのナビアプリで十分だと思う」という質問に対し、「あてはまる」と答えた人は36.4%。「あてはまらない」と答えた人の割合32.3%を若干上回る結果となりました。
「ドライブレコーダーは必需品だと思う」という質問に対しては、「あてはまる」と答えた人は74.2%と、「あてはまらない」と答えた人7.8%を大幅に上回っています。この結果により、新成人でもあおり運転などの危険運転や交通事故に遭遇したときに、車内外の状況を記録した映像が役に立つと考えている人が多いことが推測できます。
さらに、調査では全回答者1000名に、車がある生活(カーライフ)をするにあたり、「どの程度の手取り月収が必要だと思うか」を聞いたところ、「16万円〜20万円」(26.6%)や「26万円〜30万円」(17.8%)との回答が多く、平均額は23.1万円でした。
車がある生活(カーライフ)をするにあたり、「1ヵ月いくらまでならかけられるか」という質問に対し、回答の平均額は「1万4947円」という結果になりました。
この平均額は、過去の調査結果では、2015年「1万8656円」→2016年「1万8079円」→2017年「1万7624円」→2018年「1万7331円」→2019年「1万6894円」→2020年「1万4763円」と5年連続で減少傾向でした。
2021年の「1万4947円」は、前年比でやや上昇したことになり、下げ止まりをみせた結果となっています。
(文:平塚直樹)
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