■次期型には「MRA」プラットフォームのアップデート版を採用
メルセデスベンツは、現在主力セダン「Cクラス」次期型を開発していますが、その派生モデル「Cクラス ステーションワゴン」市販型プロトタイプを確認、次期型でも発売が確定しました。
スウェーデン北部の山中で捉えたロングルーフのプロトタイプは、先日捉えたCクラスセダンに比べカモフラージュが厳重で、ヘッドライトにはダミーコンポーネントが組み込まれています。またフロントバンパー、Dピラーなども完全に隠されており、ディテールは不明です。
しかし、LEDテールライトは市販型と思われ、「Eクラス」を彷彿させる、内側に絞られたデザインの一部が初めて露出しています。
キャビン内では、新型「Sクラス」で導入されたレイアウトが採用されると予想されており、大型のインフォテイメントディスプレイがセンターコンソールに統合、タッチセンサー式コントロールとペアになります。
また、セダン同様にアウディのフラッグシップセダン、「A8」用に開発されたバーチャルコックピットに非常に似たシステムが搭載されると予想されています。ドライバーが手で仮想ボタンの一つにタッチすると、拡大して表示、情報は30cm幅のフラットディスプレイに映し出され、3Dマップ表示が可能となります。
ただし、操作オプションが多すぎると顧客が混乱するため、ジェスチャーコントロールは採用されないようです。
次期型には「MRA」プラットフォームのアップデート版を採用、ガソリン、ディーゼル、電動パワートレインに対応することになります。パワートレインはCクラスセダンと共有するとみられます。
48Vマイルドハイブリッドの「EQブースト」をメインとし、エントリーモデルには、最高出力185psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、さらに100kmのEV走行を実現すると噂される直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドも有力です。
Cクラスファミリーは、まずセダンが2021年初頭にワールドプレミアを果たし、その後はステーションワゴン、オールテレーン、クーペ、カブリオレなどが順次登場すると予想されています。
(APOLLO)