■コードネーム「Aero-B」、2023年デビューの可能性
VWはこれまでハッチバックの『ID.3』、クロスオーバーSUVの「ID.4」などのEVモデルを発表、さらにクーペクロスオーバーSUV「ID.5」を開発しているとみられますが、新たに次世代EVセダンを計画していることがわかりました。
「Automotive News Europe」によると、同社ではコードネーム「Aero-B」として開発、2018年のジュネーブモーターショーで公開された「IDVizzionコンセプトセダン」の市販型として開発が進められているといい、実質「パサート」の後継モデルとなるようです。
VWエンジニアは、市販型に84キロワットのバッテリーを採用、WLTPテストで435マイル(700km)の航続距離を目指している模様です。さらに、200キロワットの充電により、DC急速充電ステーションを使用して、わずか10分で143マイル(230km)の充電が完了します。
駆動方式は、後輪駆動と全輪駆動を設定。全輪駆動では0-100km/h加速5.6秒、後輪駆動バージョンでは8.5秒のパフォーマンスを提供してくれそうです。
エクステリアは、Vizzionコンセプトの意匠を継承するデザインが予想されますが、抗力係数を低くするためにフロントエンドの面積を最小化するとみられます。
次世代EVセダンは、2023年のデビューが期待され、市販型の車名は「ID.6」などが候補に挙げられており、「パサート」「アルテオン」に取って代わると予想されます。パサートワゴンは引き続き販売予定ですが、EVを好む顧客は「ID SpaceVission」市販型の選択肢もあるでしょう。
(APOLLO)