■本体を小型化し、太陽光下でも鮮明な映像を確保
2020年12月4日に発売されたスズキの新型ソリオ、ソリオバンディットは、居住性、積載性など使い勝手を高めながら、小回り性能を維持するなど、狭い住宅街などでも取り回ししやすいコンパクトハイトワゴンです。
パナソニック オートモーティブ社は、小型コンバイナタイプHUD(Head Up Display)が同モデルに搭載されたと発表しました。今回、ソリオ、ソリオバンディットに採用されたコンバイナタイプとは、半透明の小型パネル(コンバイナ)に情報を表示する方式のヘッドアップディスプレイ。フロントガラスに情報を投影するウインドシールド(WS)タイプと異なり、共通ユニットでの車両展開搭載が可能で、高価な特殊WSガラスも使わずにすむなど、汎用性に優れたシステムになっています。
パナソニックは、2017年2月よりスズキに業界初の軽自動車向けコンバイナタイプHUDを納入していて、今回、表示映像のカラー化とさらなる本体の小型、軽量化が果たされたそう。この新製品の開発では、デジタルカメラの開発で培われた同社の光学技術が活かされたフル自由曲面コンバイナ&曲面ミラー、高輝度PGU(Picture Generation Unit)が採用されていて、本体の小型化、低歪かつ明るく鮮明な画面を実現したとしています。液晶ディスプレイの照明技術を応用した独自のHUD向けバックライト設計により、太陽光下やサングラス越しのような表示が見えにくい状況においても、鮮明な画像を提供するとしています。
(文:塚田 勝弘/写真:パナソニック・スズキ)