■アライアンスの最新世代「CMF-C」プラットフォームを欧州で初めて採用
日産は現在、欧州の大人気クロスオーバーSUVへと成長した「キャシュカイ」次期型を開発していますが、その最新のティザーイメージ、及びプロトタイプを公開しました。
かつて日本でも「デュアリス」の名で販売されていた「キャシュカイ」は、現在「キャシュカイ」、及び「ローグスポーツ」などの車名で海外専売モデルとして生産され、欧州では超人気ベストセラーモデルへと進化しています。
公開されたティザーイメージでは、筋肉質なボンネットフード、その端に埋め込まれた鋭いLEDデイタイムランニングライト、エッジの効いたプレスラインなどを確認できます。
第3世代となるキャシュカイ次期型は、アライアンスの最新世代「CMF-C」プラットフォームを欧州で初めて採用、新世代の「e-Power」ハイブリッドパワートレインを搭載します。
さらにマイルドハイブリッド技術を備えた1.3リットルガソリンエンジンなど電動化を加速、2つの電化エンジンがラインアップされます。またティーゼルエンジンが廃止されることが確定しています。
日産のe-Power技術は一般的ハイブリッドとは異なり、システム内のガソリンエンジンが車軸に接続されず、完全な電気モータードライブ。それにより、EVのみで抜群の加速力を提供することが可能となっており、日産のアフリカ、中東、ヨーロッパ、オセアニアのGianluca Ficchy会長は、「日産の大胆なe-Powerにより、顧客の皆様はこの電動パワーに夢中になるはずです」と自信を見せているようです。
さらに新世代「CMF-C」プラットフォームの構造には、超高張力鋼を50%使用、往来モデルより41%剛性が高く、フロントドア、フロントフェンダー、フードにアルミニウムを採用、リアハッチバックドアに複合材料を使用することにより60kgの軽量化に成功しているといいます。
足回りでは、フロントにマクファーソンサスペンションを備え、リアには最大19インチのホイールのトーションビームと、AWDモデルには20インチホイールも装備する、より高度なマルチリンクセットアップが搭載されます。
また安全技術では、Navi-linkを備える最新世代のプロパイロットを搭載。道路標識を読み取り、それに応じて車両の速度を調整、ナビゲーションシステムからのデータを使用して前方の適正速度や、迫るカーブなどに適切な速度へ減速することが可能です。
キャシュカイ次期型のワールドプレミアは、2021年初頭と予想されています。
(APOLLO)