■1台で前後、左右、車内も映し出す全方位型ドライブレコーダー
重大事故やあおり運転はもちろん、自転車や歩行者などとの接触事故などを映し出すドライブレコーダーの注目度はますます高まっており、今まで装着していなかった人も検討している方も多いのではないでしょうか。購入平均価格は税別で1万9000円くらいというデータもありますから、税込みで2万円くらいが売れ筋になっていて、前後2カメラ式が人気を集めています。
そんな中、JVCケンウッドは、「ケンウッド」ブランドから360°撮影対応ドライブレコーダーの新ラインアップとして「DRV-CW560」を11月下旬から発売するとアナウンスしました。
価格はオープンですが、店頭予想価格は3万3000円前後(税抜き)とされています。
同社によると、ドライブレコーダー市場では、前後だけでなく左右や車室内までカバーする360°対応の撮影に多くのニーズがあるそう。このニーズに対応し、同社初の360°全方位録画に対応するドライブレコーダーとして「DRV-C750」が2020年8月に発売され、好評を得ていたそう。
今回、その第二弾として「DRV-CW560」が発売されることで、ラインアップの拡充が図られたことになります。同モデルは、業界最高の解像度の2160×2160(単眼360°ドライブレコーダーの常時録画の記録解像度において。2020年10月27日現在、JVCケンウッド調べ)で前方、後方からのあおり運転や追突、側面からの幅寄せなどの映像を360°、ぐるりと高精細に記録できるのが特徴。
前方、後方、左右に加えて、垂直方向は約210°まで対応し、あおり運転やキャビンでの万が一のトラブルや暴行を受けた際などでも広範囲にわたって見守ります。
さらに、高感度のソニー製イメージセンサーである「STARVIS」が搭載され、夜間や暗いシーンを高画質で記録が可能。「WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能」を搭載し、逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境下で起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑え、明瞭な映像を記録できるそう。
無線LAN機能も用意され、録画映像をスマホに転送し、大画面ですぐに確認することができます。スマホ画面で、画角が異なる5種類のビューモードから選択でき、万一の際に、その場でさまざまな角度から必要な映像を確認することが可能。さらに、最長約10時間の駐車監視録画(駐車監視録画をおこなう場合は、別売りの車載電源ケーブル「JVC CU-BC100」が必要)にも対応し、駐車中の状況も長時間にわたって広範囲に監視することができます。
そのほか、長時間録画に対応した「大容量32GB microSDHCカード」が付属します。記録のモードは、「イベント記録」「駐車監視録画」の際の衝撃検知を可能にする前後、左右、上下の3軸「Gセンサー」が搭載されます。GPSに加え、グロナス、みちびきにも対応した測位衛星受信ユニットの搭載により自車位置を記録し、アプリ・ビューアーソフトで走行記録の確認が可能。
また、27fpsのフレームレート設定で、LED信号機の無点灯記録を防止し、地デジやラジオへのノイズ干渉を抑える地デジ干渉対策も対応ずみ。警告やお知らせなどのメッセージを日本語音声で案内され、独自記録システムによりSDカードの定期的なフォーマットが不要になります。さらに、万が一の車両電源のアクシデントからファイル破損を防ぐバックアップ電源「スーパーキャパシター」搭載も用意されます。
加えてパソコンでの映像確認にも対応し、Windows/Mac PCで詳細なドライブ情報を確認できる専用ビューアーソフト「KENWOOD STREET TRACKER」を用意。さらに、一律4万円の補償金が支払われる交通事故時ドライブレコーダー買替補償金制度に対応するとしています。
(塚田勝弘)