●ルーキー大津選手がQ1トップ通過!2番手にもルーキーの宮田選手がつける
11月最初の週末となった7日、栃木県はツインリンクもてぎで「2020 AUTOBACS SUPER GT Round7 FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」が開催されました。
新型コロナウイルス感染症による開催スケジュールの大幅変更があった今シーズンのスーパーGT。例年では最終戦として開催されるもてぎラウンドですが、今回は最終戦前となる第7戦としての開催となりました。
最終戦前ということで、今大会ではウェイトハンデが半減され、GT500クラスでは全車がリストリクター制限のないフルパワーでのガチンコバトルとなります。
予選日となるこの日は午前中に公式練習が行われ、このもてぎで前回無観客で開催された第4戦においてGT500クラスポールポジションを獲得した#38 ZENT GR Supraがトップタイムとなる1’37.526をマーク。そしてなんと参戦15台中じつに14台のマシンが0.7秒差以内という、予選前から大接戦となりそうな予感を漂わせます。
午後にはGT300クラスに続いてGT500クラス予選が行われました。15台から8台に絞られる予選Q1は10分間で行われ、残り時間3分を切ったあたりから全車がアタックラップに突入して行きます。
まず好タイムをマークしたのは今シーズンここまで6戦中3回ポールポジションを獲得している#8 ARTA NSX-GT 野尻智紀選手。いきなり1’36.861というタイムを出しトップに躍り出ます。すると#64 Modulo NSX-GT、今シーズンGT500クラスルーキーの大津弘樹選手がそのターゲットタイムを0.5秒上回る1’36.368を叩き出しトップの座を奪います。
その直後には同じく今シーズンからGT500フル参戦となった#19 WedsSport ADVAN GR Supra 宮田莉朋選手が1’36.714で暫定2番手に。そしてそのままタイムを更新するマシンはなくチェッカーフラッグが振られ、ルーキー2人が予選Q1でその速さを見せつけました。
一方、公式練習でトップタイムだった38号車GR Supra石浦宏明選手は自己ベストを更新するも6番手でQ1を突破し、Q2で立川選手のポールポジション最多獲得回数更新に望みを繋げました。
●完璧な予選運びでDUNLOPタイヤがポールポジション獲得!
Q1に続いて陽も傾いてくる中行われた予選Q2では計測時間残り1分となったところで、まずその38号車GR Supra立川祐路選手がチームベストを更新する1’37.204を出しこれがターゲットタイムとなります。するとその直後、Q1トップ通過の64号車NSX-GT伊沢拓也選手がQ1での大津選手のタイムをも上回る1’36.140というタイムで暫定トップに!
その後残り20秒となったあたりで19号車GR Supra国本雄資選手、そして#100 RAYBRIG NSX-GT 牧野任祐選手が立て続けに好タイムをマークし暫定2番手が激しく入れ替わる大接戦を演じます。
このタイミングでチェッカーフラッグが振られると、前戦鈴鹿で大逆転優勝した#23 MOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリ選手が暫定3番手に入ってきます。そして最終ラップまでしっかりとタイヤを温めていた8号車NSX-GT福住仁嶺選手も素晴らしい走りを魅せ1’36.593というタイムでチームベストを更新しますが2番手にとどまり、64号車がGT500クラス唯一のダンロップタイヤ装着車として今シーズン2度目となるポールポジションを獲得しました!
決勝が行われる翌8日は更に気温が上がる予報となっています。果たしてポールポジションの64号車がその位置をキープしたままポール・トゥ・ウィンを飾り今季初優勝となるのか?それとも他メーカーの巻き返しがあるのか?
63周で行われる300kmレースは13時スタートの予定です。
(写真:吉見幸夫、松永和浩、GTA 文:H@ty)
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