予選でのクラッシュから一転、最後尾スタートのMOTUL AUTECH GT-Rが鈴鹿で2連勝を飾る!【SUPER GT 2020】

●3度目の正直なるか?ARTA NSXがポールポジションから快走を魅せる

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GT500の決勝スタート

10月も最後の日曜日となった25日、三重県は鈴鹿サーキットで開催された「2020 AUTOBACS SUPER GT Round6 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」。

GT500クラスでは前日行われた予選で#8 ARTA NSX-GTが今シーズン3度目となるポールポジションを獲得。届きそうで届かない優勝に向けて絶好の位置からのスタートとなります。フロントロー2番手にも#64 Modulo NSX-GTと2台のNSXが並び、HONDAのホームコースでの勝利を虎視眈々と狙います。

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グングンポジションを上げていく12号車カルソニック IMPUL GT-R

また予選中にクラッシュしてしまった#23 MOTUL AUTECH GT-Rは無事マシンの修復も終わり、午後1時ちょうどにフルグリッド15台による52周の決勝レースがスタートしました。

各車接触も無くスタートすると8号車NSXがトップを快走。そのすぐ後方では4番手スタートの#12 カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹選手が、前戦での鬱憤を晴らすかのような走りで6周目に#19 WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資選手を、そして12周目には#64 Modulo NSX-GT伊沢拓也選手をパスし2番手に浮上してきます。

また19号車は#38 ZENT GR Supra立川祐路選手にもオーバーテイクを許し、序盤で5番手までポジションを落としてしまいます。

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アウトラップの12号車GT-R。後ろから8号車NSXが追い上げてくる

上位陣ではお互いを牽制し合いながら周回を重ね、レースディスタンスの1/3を過ぎる18周目にピットストップウィンドウが開くと、19周目にトップを快走していた8号車NSXがピットイン、そしてその翌週には12号車GT-Rと64号車NSXもピットに入りそれぞれドライバー交代と給油、タイヤ交換を済ませます。

この時、12号車と64号車、そしてその2台と同じタイミングでピット作業を済ませた#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが8号車の前でコースイン。タイヤが温まっている8号車は3号車と64号車をパスしますが、12号車平峰一貴選手の巧みなブロックやGT300マシンとの絡みで実質トップの座を奪われてしまいました。


●セーフティカー導入と絶妙なタイミングでのピット作業で最後尾からトップに!

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このクラッシュでセーフティカーが導入される

ちょうどこのGT500のトップ争いが行われていた22周目、GT300のマシンが単独でコースアウトしスポンジバリヤに突っ込んでしまいます。

これによってセーフティカー(SC)が導入されましたが、この時ピット作業を終えた23号車GT-Rが暫定トップの12号車GT-Rと8号車NSXの前でピットアウト。SC導入でコース全体が黄旗による追い越し禁止のため、労せず首位に立ちます。

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テール・トゥ・ノーズのバトルで手に汗握る展開に

27周目にSCランが解除されると上位陣はGT300とのトラフィックなどでテール・トゥ・ノーズの距離感になり、手に汗握る展開になりますが順位変動には至らず、絶妙なタイミングでルーティンピットを行った23号車GT-Rが、まさかの最後尾スタートからの大逆転で優勝を勝ち取りました!

ここ鈴鹿では今シーズン第3戦からの2連勝となり、松田次生選手はスーパーGTでの最多優勝回数も22回と歴代1位の記録を更新。シリーズランキングでもトップと2点差の3位に急浮上してきました。

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トップチェッカーを受ける23号車
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優勝した23号車MOTUL AUTECH GT-R

また、NISSAN GT-Rとしては2015シーズン第7戦オートポリス以来となるワンツーフィニッシュとなりました。

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優勝を喜ぶ松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手と鈴木豊監督
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表彰式での松田選手とクインタレッリ選手

次戦第7戦はウェイトハンデが半減されることで、中盤以降苦戦していたランキング上位チームも再び優勝争いに絡んでくることは必至!2週間後のもてぎラウンドからも目が離せませんね!

(写真:吉見幸夫、H@ty、GTA 文:H@ty)

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