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■ボルボXC40 B5はエンジンも駆動にも技あり、北欧らしい配慮もあり!
●48Vモーターでスイスイ!
ボルボのコンパクトSUV・XC40にマイルドハイブリッドモデルが追加されました。
このパワーユニットは4気筒2Lの直噴ターボエンジンに、通常の12Vではなく48Vの電装系を有するISGと呼ばれるモーターをセットしたもの。ゼロ発進時や中間加速時などにモーターを作動させ、燃費とドライバビリティの向上を狙います。
そのXC40は高級感を持ちつつも、カジュアルな内外装が魅力のモデルです。
とりわけインテリアではセンターに配置された大型の液晶パネルや、大胆にレッドを使った内装材やフロアカーペットなどが目に付きます。
ちなみにこの大型モニターは静電タッチ方式ではなく赤外線検知方式を採用しているため、操作は手袋はめていても可能です。これは雪国であるスウェーデンのメーカーならではの配慮ですね。
●実際に乗ってみました
マイルドハイブリッドモデルには出力の違いで2モデルが設定されています。B4は197psを発生するもの、今回試乗したB5は250psとなっています。
注目はモーターだけでなく、エンジンそのものについても約90%のパーツが新設計されたものになっています。
トピックとしては4気筒のうち2気筒をストップさせる気筒休止システムを採用したこと。これは30~160km/hの範囲で作動します。このシステムは作動がとても精密にできています。気筒休止を表すインジケーター類がないこともあってドライバーは今、何気筒で走っているか?というのは実感できません。
肝心のマイルドハイブリッドの効果ですが、いい意味でモーターの存在感を感じさせない仕様になっていました。発進から低中速の加速はいたってスムーズです。
このゼロスタート時や、8ATのギアの継ぎ目などにモーターが手助けをしているはずなのですが、どこでモーターがアシストしたのかというのは全く分かりませんでした。
一方で、2L直噴ターボエンジンの圧倒的なパワーが目立ちます。
35.7kgの大トルクを発生するこのユニットは、トルクの谷の部分をモーターで補ってもらえるという前提があるからなのか、とにかく高回転まで気持ちよく回るし、ダウンサイジングターボにありがちなパワー&トルクの頭打ち感も感じられません。圧倒的な加速力でボディをぐいぐいと走らせてくれるのでした。
XC40 B5 AWD Rデザインの車両本体価格は589万円(オプション別)となっています。
(文・動画:ウナ丼)