■SUVにクーペのスタイリッシュさを持ち込んで独特の個性を発揮している三菱エクリプス クロス
三菱エクリプスクロスに、内外装を大きく変更するマイナーチェンジが行われました。
パワーユニットに関しても、これまでは2.3Lのディーゼルターボエンジンと1.5Lの直噴ガソリンターボエンジンのラインナップでしたが、新たにアウトランダーPHEVで定評のプラグインハイブリッドユニット搭載モデルも設定しました。
外観を見ていきましょう。特徴的だったダイナミックシールドを基調とするフロントフェイスは、主幹となるテーマこそ共通ながら全面的に刷新されました。
上部には非常に細いデイタイムランニングライトとウインカーをセット。バンパー中央部にはヘッドライトとフォグライトをセットしています。
リア部分はさらに大きく変化しました。特徴的だった上下二分割されたリヤウインドウはシングルの大きなものに変更されています。これに伴ってラゲッジドア形状も大きく変化しました。
またテールライトとリヤバンパーも刷新されています。
インテリアでは基本的な造形は同一としながら、ピアノブラックパーツを拡大採用しつつ8インチのメインモニターを設定するなど、ブラッシュアップをしています。
エアコンの操作部分に関しては完全に新しいものへと更新されました。
PHEVモデルではシフトセレクターを存在感あるものにしていることも注目点です。
PHEVのシステムはアウトランダーのものをベースにしています。2.4Lのガソリンエンジンと前後2つのモーターによって構成されている、4輪駆動タイプです。EVモードでの航続距離はアウトランダーPHEVと同等(参考:WLTCモードで57.6km)を確保しているということです。
今回、クローズドサーキットでこのPHEVモデルに試乗ができました。
三菱が長年培ってきた4輪制御技術のS-AWC(Super All Wheel Control)を採用しています。これは前後のトルク配分・後輪左右トルク配分、そして4輪それぞれのブレーキを可変制御するというもの。
オフロードでも威力を発揮する、非常に走破能力の高いシステムですので、ヘビーウェットだった当日も高い安心感で走ることができました。
またサスペンションについても、前後にリバウンドスプリングをセットし、リヤショックの径を太くするなどの改良が行われています。これらによってより奥深い走りができるようにもなっています。
洗練された見た目と魅力ある電動ユニットを得たエクリプスクロスは、バトルが激しいSUV戦線にあっても個性が際立つモデルです。
(文・動画:ウナ丼)