徹底したノイズ対策が施されたパイオニア「サイバーナビ χシリーズ」の最新2モデルが登場

■圧倒的な臨場感を実現するハイエンドオーディオ カーナビ

パイオニアは、2020年11月にハイエンドオーディオ カーナビ「サイバーナビ χシリーズ」の2モデルを発売すると発表しました。

パイオニア サイバーナビ χシリーズ
「サイバーナビ χシリーズ」の最新モデル「AVIC-CL902XSIII」

同モデルには、ハイエンドカーオーディオの「カロッツェリアχ」で培われてきた音響技術をはじめ、ハイエンドオーディオブランド「TAD」から継承された技術開発思想をもとに、銅メッキシャーシなどによる徹底的なノイズコントロールを用意。

さらに、静音化と制振化が追求され、音質にこだわり抜いた最高品位の高音質パーツが惜しみなく採用されています。また、音響技術者が細部に至るまで徹底的に試聴とチューニングを繰り返すことで、微細な音も埋もれることなく、純粋無垢な原音再生を実現したそう。

技術面では、カーナビ基板とオーディオ基板の間のノイズを徹底的に遮断するべく、同製品の側面と背面に加えて、内部の中間シャーシにも銅メッキが使われています。また、製品の右側面へ集中的に銅メッキビスを使用し、オーディオブロックへノイズが回り込まないように流れをコントロール。

さらに、背面のヒートシンクに銅メッキが採用され、絶縁シートを加えることで、カーナビ基板とオーディオ基板のGNDシャーシ間にノイズが回り込まないようにするなど、徹底的な対策により、緻密にノイズがコントロールされています。

サイバーナビ サイバーナビ χシリーズ
「サイバーナビ χシリーズ」の「AVIC-CZ902XSIII」

さらに、背面に静音タイプのファンが用意され、固定用のビスを追加することで、騒音や振動が音にもたらす影響を徹底的に排除し、振動そのものも抑制。加えて、製品背面の制振用T字スリットや要所に配置されたシャーシにより、高音質技術の基礎となる堅牢で振動に強いシャーシ構造を実現したそう。

また、再生能力を最大限に引き出すため、電源供給やスピーカー出力などの役割を担う電源ケーブルと、外部のパワーアンプへ音楽信号を伝送するAV入出力ケーブルにOFC(無酸素銅:Oxygen-Free Copper)が採用されています。端子の素材にこだわり、金メッキ処理が施されたことで、安定した電源供給とロスを抑制した信号伝送を実現できるそう。

新日本無線社の「MUSESシリーズ」のハイエンドオーディオ用オペアンプが変換回路に採用されたのもトピックス。これにより、理想的なI/V変換を実現。I/V変換回路には、バイアス電流の低いJ-FET入力タイプ「MUSES8920」をフロントとリヤ用に搭載することで、低雑音、高利得帯域、低歪率、高スルーレートを達成したそう。また、LPF回路にローノイズが特徴である「MUSES8820」が搭載され、自然かつ豊かな音楽表現を可能にしたとしています。

価格は「AVIC-CL902XSⅢ」が27万8000円、「AVIC-CZ902XSⅢ」が24万8000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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