■本格派な感じ
「これって軽自動車なの? そう見えないね」
ダイハツ「タフト」が紛れもない軽自動車だけど、彼女の言わんとしていることはよくわかる。軽自動車っぽい雰囲気がないのだ。
その理由がスタイリング。直線基調のボンネットは軽ハイトワゴンらしからぬ長い感じがして、車体サイズが大きく見える。タイヤも大きくてしっかり感があるから、いかにも軽自動車的な小さな感じがないのだ。
タフトは本格オフローダーではないけれど、どことなく本格オフローダーっぽい香りがする。
室内に乗り込んでもちょっと独特。シートは軽自動車にありがちなベンチシート(左右が繋がったシート)ではなく、普通車同様にセパレートシート(左右が独立したシート)。
軽自動車のシートは小さなイメージがあるけれど、タフトのシートは普通車と変わらないサイズだし、サイドサポートもしっかりあって峠道などでも身体がしっかりと保持される作り。
こういう作りをからも、ロングドライブでの疲れにくさまでしっかり考えられて作られていることが理解できる。
たとえばロングドライブで高速道路を走るときには、クルーズコントロールが便利。前を走るクルマにあわせて自動で速度を調整してくれる追従式で、渋滞中はクルマが自動で停止するだけでなくブレーキペダルを踏まなくてもクルマが停止状態の保持までしてくれる最新式なのも魅力だ。
■みんなで楽しく
「あれ? リヤシートもけっこう広いんだね。本当に軽自動車なの?」
後席を見た彼女はそこに気が付いた。どのくらい広いかといえば、タントには届かないもののハイトワゴンの「ムーヴ」と同じくらいだ。遊び心ある雰囲気なのに、後席はファミリーユースでも十分すぎるほどの広さがタフトのいいところ。
彼女と2人のドライブでは関係ないけれど、みんなで出かけるときには心強い。
彼女:「次はみんなでドライブに行けるね!」
ボク:「そ、そうだよね~???」
まあいいか。次はみんなで楽しく出かけるのもアリ……なのか?(つづく)
(文:工藤貴宏/今回の“彼女”:夏本あさみ/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)