■サインオフは未だも、契約は承認済みの可能性。世界最強EVメーカー誕生か?
現在、ブガッティは「シロン」をベースとする新型派生モデルを開発しているようですが、なんとEVスーパーカーメーカーの「マリック」がブガッティを買収したという報道が海外メディアを駆け巡っています。
CAR Magazine誌によると、VWグループはサインオフ(締結)していないものの、幹部はすでに契約を承認しているといいます。
それが事実なら衝撃ですが、この件に関してブガッティのコミュニケーションヘッドであるティム・ブラボー氏は「ノーコメント」を通しています。また同ブランドは、この2年間売上が向上しており、新型コロナウィルスのパンデミックにもかかわらず、昨年の売上を上回っていることを考慮すれば現実的とも言い難いです。
ただし、VWグループのポルシェはリマックの15.5%の株式を所有、今後49%まで所有する可能性があるといい、込み入った関係からも予断を許さない状況であるようです。
もしもブガッティ買収が実現した場合、今後のラインアップはすべてEVモデルとして開発、最新モデル「C_Two」など自社モデルとあわせ、世界最強のEVメーカーが誕生するかもしれません。
なお、写真のブガッティ開発車両は、ピュアスポーツよりコンパクトなウィングを装備し、サスペンションをソフトに設定した「シロン」ライトバージョンと予想されています。
ノーズがスーパースポーツ300、リアエンドはピュアスポーツに似ているほか、フロントエンドには大口のエアインテーク、外側にセクションには尖ったエッジ、左右フェンダー上部に開けられた9つの穴もスーパースポーツのスタイリング・キューを持ち、グリル下部には吸気口が追加されています。
リアは、ピュアスポーツに似た巨大な楕円形のデュアルエキゾーストパイプを装備していますが、3Dプリントされたチタンカバーはなく、ディフューザーを含むレイアウトや、リアウィングの形状が異っているのが特徴です。
もしやこれが、VWグループにおけるブガッティ最後の内燃機関モデルとならないことを願いたいものです。
(APOLLO)