■トゥアレグより大きな居住空間、3列7人乗りのシートレイアウト
フォルクスワーゲンが上海モーターショー2019で公開した電動フルサイズSUV、「ID.ROOMZZ」(アイディ・ルームス)の市販化が確定、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
オーストリア・アルプスで捉えたプロトタイプは、一見フルヌードですが、よく見るとヘッドライトやコーナーエアインテーク、そしてテールライトにいたるまで、デカール(転写したステッカー)で擬装されています。またリアウィンドウも偽装されており、最終的にはもう少しサイズが拡大される可能性もありそうです。
市販型では、VWグループの「MEB」プラットフォームを採用、ホイールベースは2965mm(116.7インチ)、全長5mと予想されます。
「トゥアレグ」より大きな居住空間を実現、フルサイズのファミリーSUVとなり、2列5人乗り、および3列7人乗りのシートレイアウトを提供します。またコンセプトでは、スライドドアが採用されていましたが、市販型ではヒンジドアになりそうです。
キャビン内では、ボタン類がほとんどないフルデジタル・コックピットを採用。「ID.4」より高品質な素材を使用し、最新のインフォテイメントソフトウェアとドライバー支援システムを供給しますが、完全なレベル3機能は備えていないとみられます。
EVパワーユニットは2つの電気モーターを組み合わせ、システム合計の最高出力は300hpと410hpを用意。航続はそれぞれ459kmと600kmを可能にするといいます。
市販型の車名は「ID.6」で、ワールドプレミアは、2021年内と予想。すでにVW中国の「Foshan Factory」にて製造がスタートしている可能性もあります。
(APOLLO)