スズキの「スペーシア 車いす移動車」が「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備【新車】

■対歩行者の衝突被害軽減ブレーキは、昼夜共に対応

自家用としてはもちろん、デイサービスの送迎など多方面で活躍する福祉車両。中でも取り回ししやすい軽自動車は、ハイエースなどの大型車ベースと比べて運転のハードルが比較的低いのが特徴です。また、福祉車両でもベース車同様の安全性を備えているのが望ましいといえるでしょう。

スズキ・スペーシア車いす移動車
スズキ・スペーシア車いす移動車の外観

2020年9月16日、スズキは福祉車両ウィズシリーズの「スペーシア 車いす移動車」の安全装備を充実するなど、一部改良を実施し、同日から発売を開始しました。以前お伝えしたように、ベース車も2020年8月20日に一部改良を受け、先進安全装備を強化しています。

スズキ・スペーシア車いす移動車
車両後部のスロープをワンアクションで開閉できる

「スペーシア 車いす移動車」は、介助する人の負担を軽減するため、車両後部のスロープをワンアクションで開閉でき、車いすでのスムーズな乗降を可能にした福祉車両です。

今回の一部改良では、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」が標準装備されたのがトピックス。これにより、対車両は約50km/h未満であれば衝突を回避できる可能性があり、対歩行者は約30km/h未満であれば衝突を回避できる場合があります。

また「HYBRID X」グレードにUSB電源ソケット(2個)や時間調整付フロント間欠ワイパーが新たに装備され、利便性が向上しています。「スペーシア 車いす移動車」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」に該当。

なお、スズキ福祉車両ウィズシリーズは「スペーシア 車いす移動車」のほかにも「エブリイ 車いす移動車」、「エブリイワゴン 車いす移動車」、「ワゴンR 昇降シート車」、「ワゴンR スティングレー 昇降シート車」が用意されています。

価格は「HYBRID G」のリヤシート無車が157万円、リヤシート付車が160万5000円。「HYBRID X(リヤシート付車)」が174万6000円となっています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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