国産車のヴィンテージイヤーと言われている1989年に登場したのが、3代目のZ32型フェアレディZです。このモデルまでは2シーターと2by2と呼ばれる2つのボディを用意していました。
Z32型フェアレディZは2000年に販売終了し、すでに20年が経過していますが、中古車の流通台数は約63台でこの3カ月の間も横這いとなっています。
中古車の平均走行距離は3カ月前の時点が約8.9万kmで、現在は約8.6万kmと短縮したこともあり、平均価格は約130万円だった3カ月前より、現在は11万円値上がりした約141万円となっています。
Z32型フェアレディZの中古車相場もこの1年近く約120万円付近を横這いで推移していたのですが、最近になって突然大幅な値上がりを見せています。中古車の価格帯は約55万〜約398万円です。
Z32型フェアレディZにもオープンモデルのコンバーチブルが設定されていました。
中古車の平均価格は約94万円でほぼ横這いとなっていますが、流通台数は約5台と絶滅寸前となっています。欲しい人はお早めに。中古車の価格帯は約63万〜約158万円(応談のぞく)です。
フェアレディZで初めてV型エンジンを搭載したのが、1983年から販売されたZ31型フェアレディZです。
前期型と後期型でエクステリアデザインが異なり、特に後期型で搭載された3L V6自然吸気エンジンを搭載した300ZRのMT車は生産終了後も人気が高く、中古車価格は高値安定が続きました。
現在、Z31型フェアレディZの中古車の流通台数は約30台。3カ月前が約38台だったので、やや減少傾向となっています。中古車の平均走行距離はこの3カ月の間約8.5万km付近で横這いとなっているものの、平均価格は3カ月前の約160万円から現在は約177万円まで値上がりしています。
Z31型フェアレディZの中古車相場は流通台数が少ないため値動きは荒れ気味ですが、現在はこの1年の間で最も高値となっています。中古車の価格帯は約90万〜約439万円(応談のぞく)です。
2代目となるS130型フェアレディZは1978年〜1983年に販売されました。テレビドラマ「西部警察」の劇中車として活躍した1台がこの世代のモデルです。流通台数は約17台で約141万〜約338万円(応談のぞく)となっています。
そして1969 年に登場した初代S30型フェアレディZ。
登場から約50年以上が経過したモデルですが、現在でも中古車の流通台数は約45台、価格帯は約238万〜約1580万円(応談のぞく)となっています。
S20型エンジンを搭載したZ432や240ZGなど様々なモデルが流通しているのが特徴です。
約50年という歴史あるスポーツカーのフェアレディZですが、現在のところ中古車の価格は歴代モデル揃って値上がりという状況となっています。
(文:萩原文博/写真:日産自動車)