クルマのローンが組みやすくなる!? バーチャルキーがガリバースマートローンに登場

■これまで難しかったひともローンが組める!?

バーチャルキーって何だ? それがガリバースマートローンに提供されるってどういうこと? この『バーチャルキー』関連の記事を初めて見るひとには、全貌がつかみにくいでしょう。

このサービス展開によって、これまでローンを組むのが難しかったひとでもローンを組みやすくなることが予想されます。どういうことなのか順番に紹介しましょう。

まず、バーチャルキーとは、株式会社イードと株式会社ジゴワッツが共同開発した、スマートフォンをクルマの鍵として使えるシステムです。クルマにはそれほど大がかりな改造を必要としない車載器を搭載します。そしてユーザーが専用のアプリを使うことで、鍵の現物を持っていなくてもクルマのロックの施錠や解錠、プッシュスタートボタンの有効化・無効化が可能になります。

これまでは主にレンタカーやカーシェアリングに使われてきました。スズキディーラーの試乗車などをカーシェア化する株式会社スマートバリュー『Patto』、NTT 東日本の社用車を休日にカーシェア化する株式会社 NTT ル・パルク『ノッテッテ』などですでに実績があります。しかし今度は、これをガリバースマートローンで使うというのです。

このバーチャルキーを使えば、ローン会社は簡単にそのクルマを使用停止にすることができます。そこで、これまではローンが通らなかったひとでも「バーチャルキー付きのクルマなら特別ローンを通しますよ」という商品を始めるというわけです。

ローンの返済が滞ると鍵が使えなくなるため、それ以上走行距離が伸びないまま、ガリバーは容易にそのクルマを引き上げることができます。なので、昨今のコロナ禍や自然災害などによって収入が減り、ローンが組みにくくなったひとでも従来より自動車ローンが組みやすくなります。

カーシェアなどでのバーチャルキーとは異なって、友人や家族に利用可能時間を限定したスペアキーを発行することができるなど、新しい機能も付加しています。

この技術が普及すれば、自動車の使い方、買い方も、どんどん変わっていくかもしれませんね。また、経済状況が厳しい中でクルマの購入を希望しているひとには、このガリバースマートローンは朗報かもしれません。

(まめ蔵)

この記事の著者

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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