■60年を迎えた軽商用車のダイハツ・ハイゼット
2020年8月27日、ダイハツは軽商用車のハイゼットトラック、ハイゼットカーゴ、軽乗用車のアトレーワゴンを一部改良して同日に発売しました。
現在、軽商用車はダイハツ、スズキ、ホンダが開発、生産をしていて、ほかはOEM版になっていますから、「ハイゼット」シリーズは貴重なモデルになっています。
1960年に発売された軽商用車ハイゼットは今年で60年を迎え、農業や建設業、運送業、サービス業など「はたらくクルマ」として幅広い業種の人々に支持され、累計生産台数は700万台を超える長寿モデルです。
現行のハイゼットトラックは2014年9月にフルモデルチェンジを受けたモデルで、2018年5月の一部改良で軽トラック初(2018年5月時点、ダイハツ調べ)となる衝突回避支援システム「スマートアシストⅢt」が搭載されています。また、ハイゼットカーゴ、使い勝手の良さや高い積載性などが支持され、現行型は10代目を数えます。
プロユースのみならず、乗用ニーズも担うアトレーワゴンはハイゼットカーゴがベースで、広いキャビンとラゲッジスペースが魅力です。
今回の一部改良では、先進安全装備のアップデートが図られています。ハイゼットトラックの「スマートアシストⅢt」装着車に、バックソナーと後方誤発進抑制制御機能を標準装備(後方誤発進抑制制御機能はAT車のみ)。また、ハイゼットトラック特装車に、軽トラック特装車初(2020年8月時点。自動車メーカーカタログ掲載モデル初。ダイハツ調べ)となる「スマートアシストⅢt」が設定されています。
ハイゼットトラック、ハイゼットカーゴ、アトレーワゴンにオートライトが法規対応で全車標準化。また、今回から同じく法規対応でWLTCモードになり、燃費基準レベルが変更になっています。
価格帯は、ハイゼットトラックが69万3000円〜143万円。ハイゼットカーゴが95万1500円〜153万4500円。アトレーワゴンが157万3000円〜182万500円です。そのほか、多くの特装車や福祉車両が設定されています。
ハイゼットカーゴ、アトレーワゴンは軽キャンパーのベース車などとしても人気で、安全装備の強化により、幅広いユーザーにとって朗報になるはずです。
(塚田勝弘)