半世紀越しのミッドシップ化を果たした、新型コルベットの価格は1180万円〜1550万円【新車】

■日本仕様は史上初の右ハンドルに

シボレー コルベット
8代目となる新型コルベットのイメージ

本格スポーツカーの数多くが採用してきたミッドシップレイアウトに舵を切ったシボレー・コルベット。注目の日本仕様の価格が発表されました。

「シボレー コルベット クーペ 2LT」が1180万円、「シボレー コルベット クーペ 3LT」が1400万円、「シボレー コルベット コンバーチブル」が1550万円。デリバリー開始は、2021年5月の予定とされています。

シボレー コルベット
コンバーチブルは電動リトラクタブルハードトップを採用

6.2LのV8エンジンには、筒内直接噴射アクティブフューエルマネジメント(気筒休止機構)が備わり、8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)との組み合わせにより、最高出力495hp、最大トルク637Nmというコルベット史上最高のスペックを誇ります。

2019年7月にアメリカで8世代目となる新型シボレー コルベットが発表されています。じつはシボレーは、コンセプトカーの「XP-882」で、ロータリーエンジンを積んだミッドシップレイアウトを採用。1970年にニューヨークモーターショーに出展していますが、約半世紀を経てミッドシップの市販化となるわけです。

●クーペもコンバーチブルも荷室容量は同等

さて、日本には、コルベット初となる右ハンドル仕様が導入されます。初となるミッドシップレイアウトにより、かつてない新次元のパフォーマンスと最上級のハンドリング・快適性を実現しているそう。日本向けのクーペモデルには「2LT」および「3LT」の2トリムが用意されます。

シボレー コルベット
コルベットのエクステリア

さらに、同モデル史上初となるリトラクタブルハードトップが搭載されたコンバーチブルモデルも導入されます。従来のソフトトップに比べて、より静粛なキャビン、セキュリティの向上、シームレスな格納によるクリーンなエクステリアが特徴。走行中でも48km/hまでなら16秒でルーフの開閉が可能になっています。

トップ収納時もゴルフバッグ2つ分が搭載可能なトランクが確保され、フロントの収納スペースと合わせてクーペと同等の実用性を維持するそうです。荷室容量は356.8Lとなっています。

ほかにも、GMジャパンがゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」を標準装備されます。トンネルなどGPSで測位できない環境でも自律航法が可能で、最新の地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさから開放されます。

同サービスは、GMジャパンの車両に搭載された専用端末機器からクラウドストリーミングナビサーバーへのアクセス、およびナビゲーションにおける地図情報と交通情報を提供するサービスになり、ソフトバンクが運用する4G通信網による電気通信サービスを利用して提供されるため、正規販売店での新規利用申込みが必要になります。

シボレー コルベット
新型コルベット・コンバーチブルのリヤビュー

全長4630mm×全幅1934mm×全高1234mm、ホイールベース2722mm(北米仕様)というサイズをもつ新型コルベット。クーペモデルの車両重量は1526kg、コンバーチブルは1572kg。装着されるタイヤは、ミシュラン「パイロットスポーツ4S」で、サイズはフロントが245/35ZR19、リヤが305/30ZR20。

新世代アメリカンスポーツは、どんな走りを披露してくれるのか、大いに気になります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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