「Honda e」今どきの小さな高級EVは2020年10月30日に発売。価格は451万円〜495万円【新車】

■WLTCモード283kmの航続距離

ホンダ イー
Honda eのエクステリア。写真は「Advance」

2020年8月27日、ホンダは、新型EVの「Honda e」を10月30日(金)に発売すると発表しました。

新時代の都市型シティコミューターとして発売される「Honda e」は、同社らしい独創的なモデルで、円を基調とした愛らしいエクステリア、リビングルームのような、水平基調のインテリアを備えています。

航続距離はWLTCモードで283km、JC08モードで308kmと明らかにされています。

内外装で最も目を惹くのは、インパネ。5つのスクリーンを水平に並べた「ワイドビジョンインストルメントパネル」が採用されています。

中央に12.3インチスクリーンが2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」が用意され、運転席や助手席でそれぞれ表示機能を選択したり、左右のアプリを入れかえたりなど、自在な操作が可能。また、スマホとの接続により音楽アプリやエンターテイメントアプリを表示するなど、楽しみながら新たな使い勝手を創造できる先進的なディスプレイになっています。

ホンダ イー
サイド/センターカメラミラーシステムを採用する

サイド/センターカメラミラーシステムの採用もトピックスで、標準装備されるサイドカメラミラーシステムは170万画素の高精細カメラを搭載。映像は左右に配置された6インチモニターに映し出され、従来のドアミラーと比べても違和感の少ない、見やすい映像を表示するとしています。

また、雨天時でも雨が付着したサイドウインドウを通さず、モニターで鮮明な映像を確認することができ、安全運転に貢献。

リヤモーター、リヤドライブのRRレイアウトを採用する「Honda e」は、リヤに大トルクモーターが配置され、最小回転半径は4.3mと圧倒的な小回り性能を誇ります。さらに、力強い加速と、高いボディ剛性、路面の凹凸を吸収する四輪独立懸架サスペンションの採用により、上質な乗り心地ときびきびとした安定感のある走りが得られるそう。

走行モードは「NORMAL」と「SPORT」の2つのモードが用意され、シングルペダルコントロールなどにより、好みやシーンに合わせた走りの設定が可能です。

ホンダ イー
Honda eのフロントシート

車内は大人4人が座れるパッケージングになっていて、シートにはアコードのフレームが使われています。身長171cmの筆者だと後席足元はやや狭く感じるものの、4人でも実用になるコンパクトEVに仕立てられています。

ほかにも、街中の狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システムの「Honda パーキングパイロット」が初搭載されています。こちらは、6つのパターンの駐車、出庫モードに対応し、駐車したい場所を選定した後、ボタンを押すだけで、4個のマルチビューカメラと12個のソナーで駐車枠や空間をクルマが認識。アクセルとブレーキ、ハンドルやシフト操作が自動で行われます。

EVならではの利点もあります。建物、家屋に給電する「V2H(Vehicle to Home)」や、機器などの電源となる「V2L(Vehicle to Load)」に対応。日常利用だけでなく、停電など万一の災害時などの安心につながります。

ホンダ イー
ホンダ新色の「チャージイエロー」

用意されるボディカラーは、「プラチナホワイト・パール(38,500円高)」「チャージイエロー(ホンダ新色)」「ルナシルバー・メタリック」「モダンスティール・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「プレミアムクリスタルブルー・メタリック(6万500円高)」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(6万500円高)」。

安全装備では、11からなる「ホンダ・センシング」が用意され、サポカーS<ワイド>に相当。価格は「Honda e」が451万円、「Honda e Advance」が495万円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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