スバル新型レヴォーグのディテールへもこだわりはドアチェッカーのコイルスプリング化にも!【SUBARU LEVORG】

■大胆に張り出す前後フェンダー

全長4755×全幅1795×全高1500mm、2670mmというホイールベースが与えられたSUBARUの新型レヴォーグ。ここでは、プロトタイプにはなりますが、エクステリアをチェックしていきます。全長は現行型よりも65mm延び、全幅は15mm拡幅されています。全高は同値。また、ホイールベースは20mm長くなっています。

SUBARU 新型レヴォーグ
SUBARUの新型レヴォーグの「STI Sport」。写真はいずれもプロトタイプ

エクステリアのデザインコンセプトは「BOLDER」で、従来の「Dynamic×Solid」の進化版で、ユーザーに提供する価値やクルマの個性をより大胆に際立たせるという想いが込められているそう。ボディ内側から外側に張り出す大胆な前後フェンダーなどにより、フォルム全体に力強さがみなぎっています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのフロントマスク

デザインのテーマは、「Performance×Advanced」で、ダイナミックなエクステリアが強調されています。実車は、ヘキサゴングリルからサイドを中心とした塊感と、鋭さを感じさせる前後ランプが印象的。ヘキサゴングリルは、立体感が増し、六角形が強調されています。ヘッドランプは、「Cシェイプ」のターンランプ一体ポジションランプを採用。なお、「STI SPORT」に乗り込む際に気がついたのが、サイドのエアロ形状の変更により、足元の乗降性が改善している点。見た目の良さと乗り降りのしやすさを兼ね備えています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのリヤビュー(プロトタイプ)

ヘッドランプは、ポジションランプとターンランプを切り替える機構が採用されたことで、全体が小型化されています。さらに、複数LEDの点灯、消灯でヘッドランプ照射範囲を切替える最新式(アレイ式)が採用されていて、 先行車や対向車への防眩性と視認性の向上を両立しているそうです。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグのサイドビュー

ほかにも、空力と見た目の良さが追求された新形状のドアミラー、リヤ下部には、高速時の操縦安定性の高さに寄与するエアアウトレットがSUBARUで初めて採用されています。このエアアウトレットは、バンパー内の滞留風を開口部から放出するのを担い、車体後部で発生する空気の渦を遠ざけることで、操縦安定性が向上するそう。さらに、車体の揺れやリフトを抑制にも寄与するとしています。

SUBARU 新型レヴォーグ
新型レヴォーグ「STI Sport」のタイヤ&アルミホイール

さらに、ディテールへのこだわりも見どころです。ドアを閉めた際に分かるのが高級車のような操作感で、閉まり感をコントロールするドアチェッカー(ドアの開きを段階的に抑制するロッド)の押さえをラバー式からコイルスプリング式に変更したことで、閉まる直前までアシストし、閉まり性の向上が図られています。また、ヘッドランプウォッシャーカバーがフラッシュ化され、エクステリアのディテールの質感が向上すると共に、車両中央にノズルが追加され、高圧ポンプ化によって悪天候時の洗浄性能を向上するなど、機能面のアップデートが図られています。

ドアチェッカーをコイルスプリング式として操作感を向上
ドアチェッカーをコイルスプリング式として操作感を向上

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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