■「MQB」プラットフォームによりマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドにも対応
雄大なオーストリアのアルプスでVW次世代マルチバン「T7」の開発車両をキャッチしました。これまでで最もカモフラージュが軽く、新型ゴルフにインスパイアされたフロントマスクが初めて露出しています。
VWロゴが中央に入る2本の水平バー、スリムなグリルが確認できるほか、バンパー上部と下部のハニカムメッシュパターンを持つエアインテークも見てとれます。またフロントガラスは若干拡大され、視界が向上しているようです。
リアエンドでは垂直のテールライトを装備していますが、これはダミーで、市販型では水平基調のデザインとなるはずです。
T7ではVWグループの多用途「MQB」プラットフォームを採用。後ろを走る「T6」世代と比較して6センチ(2.36インチ)ローダウン、ホイールベースを延長、フロントオーバーハングが長く、キャビンがより広くなっています。
通常のガソリンエンジンやディーゼルエンジンのほか、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドなど、電動化にも対応可能となります。PHEVには「ゴルフ GTE」から技術を流用、直列4気筒ガソリンエンジンと小型の電気モーターが組み合わされます。
キャビン内にはダッシュボードの中央にインフォテイメントシステム、その横にはデジタルインストルメントクラスタを配置、新型ゴルフと似たレイアウトが予想されています。
プロトタイプの偽装具合から開発は急ピッチで進んでいるようで、2020年後半あるいは2021年前半にワールドプレミアされた後、2021年後半の発売が予想されます。
(APOLLO)