その勇姿は幻に…マツダ3「Mazda3 TCR」が開発中止

■2.0リットル直4気筒ターボチャージャーエンジン搭載、350hpを発揮

マツダは、2020「IMSAミシュランパイロットチャレンジ」に向けて、マツダ3をベースとしたレーサー「Mazda3 TCR」を開発。すでにプロトタイプを公開していましたが、最終段階においてその開発がストップされました。

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マツダ3 TCR

これは8月11日に、マツダUSAのコミュニケーションおよび体験型マーケティング担当ディレクター・Emily Taylor(エミリー・テイラー氏)が発表したもの。

「COVID-19パンデミックによってもたらされた状況を踏まえ、マツダの「MNAO」(ノース・アメリカオペレーションズ)は、Mazda3 TCRの開発プログラムをキャンセルすることを選択しました。マツダの継続的サポートとすべてのファン、パートナーに感謝します」とコメントしました。

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マツダ3 TCR

魂動デザイン最新バージョンを導入したMazda3 TCRは、ローダウンしたボディに全幅を1950mmにワイド化したオーバーフェンダーを装備。足回りにはブレンボ製ブレーキ、レイズ製ホイール&ミシュラン「パイロット」タイヤを装着。パワートレインは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力350hpを発揮、6足シーケンシャルと組み合わされ、最高速度240km/hを誇りました。

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マツダ3 TCR

その勇姿を見られないのは残念ですが、そもそもレース自体の中止が相次いでいる中、回避できない選択ともいえます。せめてTCRをベースとしたハイパフォーマンスバージョン市販型を期待したいですね。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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