■新型はスズキ「ヴィターラ・ブレッツァ」のOEMモデル
トヨタ自動車が海外向けの新型コンパクトSUV、「アーバン・クルーザー」を発売すると発表しました。
新型「アーバン・クルーザー」は、海外市場におけるコンパクトSUVの需要の高まりを受けて投入するモデルで、同社のインド法人であるTKM(トヨタ・キルロスカ・モーター)が販売を担当します。
トヨタ自動車は2002年に国内市場で「ヴィッツ」をベースにSUV化した初代「ist(イスト)」を発売。
同社は北米向けに「サイオン(Scion)」ブランドからも同車を「xA」として発売しており、さらに2007年には2代目となる「xD」を発売していました。
またその翌年には欧州向けに2代目「ist」を「アーバン・クルーザー(Urban Cruiser)」として発売した経緯があり、その車名は「ist」の別名にもなっています。
各種情報によると、トヨタが今回発売を予定している新型「アーバン・クルーザー」は、興味深いことにスズキのヒットモデル「ヴィターラ・ブレッツァ(Vitara Brezza)」をベースにしているそうで、トヨタが2019年にスズキと結んだ資本提携に基づきスズキが生産予定。同社からOEMを受けている「グランツァ(GLANZA)」に続く2番目のOEMモデルとなります。
ちなみに、ベースモデルの「ヴィターラ・ブレッツァ」は最大出力105hp/6000rpm、最大トルク14.1kgm/4400rpmを発生する1.5L直4エンジンを搭載、優れたNVH特性やクラス最高レベルの燃費を実現しています。
5速MTとATが用意されており、AT車はリチウムイオンバッテリーとヒルホールドアシスト機能を備えた次世代のスマートハイブリッドシステムにより最適な加速性能を発揮。アイドリングストップ、トルクアシスト機能、ブレーキエネルギー回生を可能にしています。
車両サイズは全長:3,995mm、全幅:1,790mm、全高:1,640mm、ホイールベース:2,500mm。
一方、新型「アーバン・クルーザー」では専用のフロント/リアバンパーやラジエータグリルを装備。LEDヘッドライトや7.0インチのタッチスクリーンインフォテインメントシステム、クルーズコントロール、オートクライメートコントロール、レインセンシングワイパーなどを装備するようです。
トヨタによると今秋の市場投入を予定しているそうで、近日中に詳細情報を発表するとしています。
先日タイで発表された「カローラ クロス」が日本でも発売されるとの噂があることから、「ライズ」クラスのワイド版で3代目「ist」とも言える小型SUV「アーバン・クルーザー」についても今後の動向が注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA/SUZUKI)
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