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●シティコミューターとして街中を走るホンダeの姿がすでに想像できる!
2020年中に発売予定のホンダeを事前チェックしてきました。
ホンダeはバッテリーをフロア中央に配置し、駆動用モーターをリヤにセットしたRWD(後2輪駆動)方式のEVです。パワーコントロールユニットはフロントに横置き搭載しており、給電はボンネット前方にあるリッドを開けて行います。
モーターの出力は113kw、最大トルクは315Nmという強力なもの。これは内燃機関でいえば3Lエンジンくらいに相当する力強いものです。
航続距離はJC08モードで308km、WLTCモードでは283kmとなっています。長くはありませんが、これは主に街中でのコミューターとして使うことを想定しているためです。
急速充電では30分で約80%まで容量復活しますので、近所限定で使う人ではほとんど問題ない航続距離だと言えます。
なおRWD方式を採用したことでフロントタイヤの切れ角は大きくなっており、最大で50度まで角度をつけることが可能。これによって最小回転半径は4.3mととても小さくなっています。
前後席の表皮はグレーを基調にした大変肌触りがよく、ナチュラルなテイストのもの。座り心地も良好です。
ラゲッジに関してはフィットほどの広大さを獲得はできていません。が、コンパクトカーとして必要十分なサイズを確保しています。
インパネ周りは大変独創的です。大小様々な5枚もの液晶モニターが横一列に並んでいるんです。
左右の端にセットされている2枚のモニターは、ドアにセットされたカメラの映像を表示するサイドカメラミラーシステムです。このカメラは170万画素の性能を持っていますので大変精密な表示ができます。
ドライバー正面にあるのはフル液晶による一般的なメーターです。助手席正面の2枚の大型12.3インチモニターは、横に細長い大型スマホやタブレットのような感覚で表示や操作をすることができます。
たとえば右の画面にはナビを出して左にはオーディオを表示、助手席の方が音源を自在に操作するといった使い方もできます。またこの左右の表示は簡単に入れ替えも可能です。
さらに「OKホンダ」と声をかければホンダパーソナルアシスタントと呼ばれる、クラウドAIによる音声認識&情報提供を行うシステムが起動します。このパーソナルアシスタントに対してナビの目的地やエアコンの温度設定などの操作をしてもらうことが可能です。
左右シートの間にはプッシュボタン式のドライブセレクト機構や電動パーキングブレーキのスイッチなどが並びます。
その中に見慣れない靴マークのものがあります。これはシングルペダルコントロールのためのスイッチ。オンにしておけばアクセルペダル一つで発進・加速から減速・停車までを行うことが可能です。ちなみに減速力の強弱はステアリングのパドルでコントロールも可能です。
ホンダeはスマホで車両本体のさまざまな操作も可能です。乗り込む前にエアコンの電源を入れておくことや、給電リッドのオープンをすることができます。また、物理キーを持たずとも車両のロックを解除したり、パワーユニットの始動から走行までもができるのでした。
ホンダらしいシンプルでセンスある外装デザインも特徴的なホンダe、発売が今から楽しみですね。
(写真・動画・文/ウナ丼)