■新感覚のインテリア
「高級車って感じ。ラグジュアリーホテルにいるみたいだね。なんかテンション上がる。」
今日は新型ハリアーで彼女とのはじめてのドライブ。ボクが選んだハリアーを、彼女も気に入ってくれたみたいだ。
ボクと彼女を包むインテリアがラグジュアリーに感じられるのは、素材の使い方と見せ方に他ならない。ドアトリム、ダッシュボード、そしてセンターコンソールの表面は一見したところレザーで、乗り込むとレザーに包まれているような気持になる。
実際には「レザーパッケージ」のシートを除き本革ではないけれど、風合いはさながら本革。しかも厚い、しっかりとした革のようなコーディネートになっている。
なかでもひときわ新感覚なのはセンターコンソールだ。どんな高級車でも普通は樹脂だけど、ハリアーはここも革風の仕立て。もちろん見るからに“革風”なんてことはなく、騙されそうになるほどしっかりとレザーの風合い。馬具の「鞍(くら)」をイメージしたというデザインは、まるで1枚の革を張り込んだような造形で斬新だ。
そのうえドアトリムにはハリアーの象徴である「チョウヒ」というタカ科の獰猛な鳥の型押しまで入っていて凝っている。
■もっとも喜んでもらえるクルマ
そういったインテリアの仕立ては、1000万円に迫るようなプレミアムブランドのSUVのような雰囲気すら持っている。革に包まれる感じだ。それを、ボトムグレードでは300万円を切るクルマで作り込んできたのだから凄いと思う。
ハリアーは決して安い車ではない。だけど人気モデルになっている理由のひとつは、ラグジュアリーなインテリアのような“わかりやすい、いいもの感”を直感的に伝える力持っているからではないだろうか。価格を超える満足感を得られるのは保証できる。
そして声を大きくして言いたい。ハリアーはいま、ドライブデートでもっとも女性に喜んでもらえるクルマだと。
「それは納得。カッコいいし、室内もオシャレだし、すごくわかるよ。また乗りたいと思うクルマだね」
彼女もハリアーの虜になりつつあるようだ。(つづく)
(文:工藤貴宏/今回の“彼女”:彩川ひなの/ヘア&メイク:宮本博子/写真:ダン・アオキ)