GRヤリス、4バージョンの違いは?走りは?その実力は?大井貴之が検証する【TOYOTA GR YARIS試乗 Prologue】

■世界制覇のために生まれたGRヤリスって?

●マジモンのホモロゲモデルはどこまで凄いのか…

まず最初に言っちゃいます。このGRヤリスっていうクルマ、ヤリスのタダ凄いヤツと思っちゃ大間違い! これは別のクルマとして認識したほうが良さそうです。

GRヤリス
発売まであと約1ヵ月! 4バージョン用意されているGRヤリスをワタシ、大井貴之が試乗してきました。

このGRヤリスは、今までにも沢山あったホモロゲモデル(ホモロゲーションモデル:FIA格式のレースやラリーに出場するため型式認定を受ける用の市販車)の中でも、トップクラスなまでにに魅力的なクルマに仕上がっています。

国産車にもレースに勝つ!ラリーに勝つ!!ことを目的に、マシン的にアドバンテージを得ようとしたホモロゲーションモデル、つまりレースに参加出来る条件を満たすための公認取得モデルが沢山存在します。

グラベルでの試乗
WRカーらしく、グラベル(砂利のダート路面)でもテスト!

大昔にまで遡れば、箱スカGT-RとかフェアレディZのZ432は、レースに勝つためのスペシャルエンジンを搭載したホモロゲーションモデル。

もうちょっと近いところではR32型スカイラインGT-R。年間5000台以上生産されていることが条件となるGr.Aカテゴリー用として開発されました。2568ccというエンジン排気量からしても、Gr.Aのレギュレーションを考えて設定されました。パワーもノーマルでは280psだったのに、Gr.Aになると600psを許容するインタークーラーを装着していたのも、厳ついリヤウイングが装着されていたのも、Gr.Aレギュレーションでは交換出来ないパーツだったからなのです。

トヨタで印象に残っているのは、FR最後のセリカ。1800ccのターボエンジンを搭載していたGT-Tに、GT-TSという公認取得のために200台生産が必要となるGr.Bモデルを発売しましたが、太いタイヤを履くことで1つ上のクラスに入るために1770ccの3T-GTエンジンを21cc排気量アップし4T-GTへ。樹脂製のフロントフェンダーを使えるようにするために、たった5mmだけのオーバーフェンダーというユーザーからしたら些細な変更のみだったというクルマもあります。

GRヤリス試乗
FSWショートコースも攻めてみました。

しかし今回、GRヤリスが超えなければならないハードルは、なんと2万5000台! 要は、ベース車両は普通に売っているクルマじゃなきゃダメ!というWRカーのカテゴリーに、価格は約2倍! しかしエンジンパワーは2倍以上というスペシャルエンジンを搭載! ルーフはカーボン! ボンネットやドア、リヤハッチはアルミ! プラットフォームからして別モノ!! という、まさかの鬼ポテンシャルのベース車を発売して殴り込みを掛けようという企画。

GRヤリスのコクピット
ヤリスよりもスポーティなGRヤリスのコクピット。

しかも、86はスバルと、スープラはBMWとのコラボ。もう利益が見込めないスポーツカーを自力で作らないと思っていたトヨタが、100%独自で作り上げたスポーツモデル。間違いなく貴重! お宝な存在なのですが、コラボであろうが独自であろうが、大枚叩いて手に入れなければならない私たちユーザーにとっては気持ちいいのか!? 刺激的なのか!? 速いのか!? が問題。
さあ、GTヤリスの実力は如何に!

大井貴之
4バージョン、しっかり試乗してみましたインプレッションは別記事にて! 少々お待ちを。

2020年9月にはリリース予定となるGRヤリスには、4バージョンが用意されています。

■GRヤリスRZ
1.6Lターボ+GR-FOUR(4WD)のハイパフォーマンスタイプ。

■GRヤリスRZ High performance
GRヤリスRZのハイパフォーマンスバージョン。RZにプラス、BBS鍛造アルミホイールや前後トルセンLSDなどが装着される。

■GRヤリスRS
直3 1.5L NA+FF+Direct Shift-CVT+パドルシフト付き10速シーケンシャルシフトマチックの、いわばRZの弟バージョン。

■GRヤリスRC
RZベースの完全競技用バージョン。オーディオレスなどで軽量化(RZ比マイナス30kg)。

GRヤリス諸元表
4バージョンのGRヤリスの諸元を比較してみました。プロトタイプのため価格はまだ未発表なので、先行予約されていた1stエディション価格を参考まで。

それぞれのプロトタイプを富士スピードウェイのショートコースとダート路で大井貴之が試乗! ソチラは別記事にて動画と共に大公開!。

(文:大井 貴之/画像:前田 惠介・大井 貴之/アシスト:永光 やすの)

【SPECIFICATIONS】
GRヤリス 1st Edition(RZ/RZ High-performance/RC/RS)
全長/全福/全高(mm):3995/1805/1455
ホイールベース(mm):2560
トレッド 前/後(mm):1535/1565 (RZ/RZ High-performance)/1540/1570(RC)/1525/1555(RS)
車両重量(kg):1280(RZ/RZ High-performance)/1250(RC)/1130(RS)
乗車定員(人):4
エンジン:G16E-GTS 直列3気筒インタークーラーターボ(RZ/RZ High-performance/RC)/M15A-FKS 直列3気筒NA(RS)
排気量(cc):1618 (RZ/RZ High-performance/RC)/1490(RS)
最高出力 kw(ps):200(272) (RZ/RZ High-performance/RC)/88(120)(RS)
最大トルクNm(kgm):370(37.7) (RZ/RZ High-performance/RC)/145(14.8)(RS)
トランスミッション形式:6速マニュアルミッション(iMT)(RZ/RZ High-performance/RC)/Direct Shift-CVT(10速シーケンシャルシフトマチック付)
駆動方式:4WD(RZ/RZ High-performance/RC)/FF(RS)
差動装置:スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ/4WDモードダイヤルスイッチ(NORMAL/SPORT/TRACK) (RZ/RZ High-performance/RC)
サスペンション(前/後):ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前/後とも): 225/40ZR18(RZ High-performance)/225/40R18(RZ)/205/45R17(RC)/225/40R18(RS)
参考予定価格:4,560,000円(RZ High-performance)/3,960,000円(RZ)

【関連記事】
GRヤリスのGRは名ばかりではない!WRカー競技ベースとして、大井貴之「やっぱり凄かった」【TOYOTA GR YARIS RZ/RZ High performance試乗】https://clicccar.com/2020/08/07/1001223/

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