RSはナンちゃってじゃないゾ!1.5L・NA+ FF+CVTでも想像を裏切る楽しさだった【TOYOTA GR YARIS RS試乗】

■GR-FOURじゃないほうのRSにも乗ってみた

●なんだコレ、ナンちゃってじゃないゾ!

話題のGRヤリスでも、やはり注目を浴びるのはGR-FOUR と名付けられた4WDシステムを搭載するRZ/RZ High-performance/RCグレードでしょう。ワタシ大井貴之もそうでした。

RSサーキット試乗
おや? すっごく楽しいゾRS!

しかし、RZ系より安価(価格は公表されていないけど、多分)なこのRSは、普通のヤリスと同じ3気筒1.5LのNAエンジンにCVTミッションを搭載しているのです。

RSのフロントビュー
見た目はRZ系の4WD仕様と変わらないでしょ?

「コレもGRヤリス!?」という『ナンちゃって感』炸裂のRS。いくら台数を稼ぎたいからと言っても流石にコレは…と、存在意義が良く分かっていなかったワタシでした。

オーバーフェンダーやカーボンルーフはもちろん、ホモロゲーション取得のためにはどうでも良いはずの2本出しマフラーまでRZと同じですからね。

RSのエンジン
ボンネットを開けると、そこには1.5Lノンターボの3気筒がおさまっています。

見た目がとにかくカッコいい! しかもボディ剛性などはRZクオリティだから、試乗してみたらあらビックリ! 走り味が高級!

映像でも紹介しているように、パドルを使ったシフトダウンのレスポンスがイマイチなことだけは気になりましたが、スッと向きを変えるノーズの動きはRZ以上!

CVTのRS
RZ系はマニュアルですが、RSはCVTなのです。

本来はRZの車重1280kg、272psという大パワーを受け止められる車体に、たったの(失礼!)120ps、しかもFFのために車重はRZに比べてマイナス150kgの1130kg。サーキット試乗にRSが用意されていた理由が分かりました。

RS試乗中の大井さん
最初、ちょっと???だったRS試乗でしたが、乗ってビックリな楽しさです。

いい意味で期待が裏切られ、マジで意外なほどに走りが楽しいGRヤリスRSの走りっぷりを映像でお楽しみください!

(文:大井 貴之/画像:前田 惠介・大井 貴之/動画:クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo./アシスト:永光 やすの)

【SPECIFICATIONS】
GRヤリス 1st Edition(RZ/RZ High-performance/RC/RS)
全長/全福/全高(mm):3995/1805/1455
ホイールベース(mm):2560
トレッド 前/後(mm):1535/1565 (RZ/RZ High-performance)/1540/1570(RC)/1525/1555(RS)
車両重量(kg):1280(RZ/RZ High-performance)/1250(RC)/1130(RS)
乗車定員(人):4
エンジン:G16E-GTS 直列3気筒インタークーラーターボ(RZ/RZ High-performance/RC)/M15A-FKS 直列3気筒NA(RS)
排気量(cc):1618 (RZ/RZ High-performance/RC)/1490(RS)
最高出力 kw(ps):200(272) (RZ/RZ High-performance/RC)/88(120)(RS)
最大トルクNm(kgm):370(37.7) (RZ/RZ High-performance/RC)/145(14.8)(RS)
トランスミッション形式:6速マニュアルミッション(iMT)(RZ/RZ High-performance/RC)/Direct Shift-CVT(10速シーケンシャルシフトマチック付)
駆動方式:4WD(RZ/RZ High-performance/RC)/FF(RS)
差動装置:スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ/4WDモードダイヤルスイッチ(NORMAL/SPORT/TRACK) (RZ/RZ High-performance/RC)
サスペンション(前/後):ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前/後とも): 225/40ZR18(RZ High-performance)/225/40R18(RZ)/205/45R17(RC)/225/40R18(RS)
参考予定価格:4,560,000円(RZ High-performance)/3,960,000円(RZ)

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【関連リンク】

クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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