■専用アルミホイールや充実の快適装備も魅力
都市部のユーザーも含めて幅広い層に支持されているメルセデス・ベンツ Gクラス。
「W463」の型式が変わっていないことから、2018年6月の「大幅な改良」はフルモデルチェンジかビッグマイナーチェンジか議論を呼んだのも記憶に新しいところ。いずれにしても、その中身は大幅に進化を遂げています。
2020年7月27日、そのGクラスに特別仕様車「G 350 d manufaktur Edition」「メルセデスAMG G 63 manufaktur Edition」が設定され 、同日から予約注文の受付が開始されています。なお、納車開始は、同年8月以降の予定。
「G 350 d manufaktur Edition」のベース車は「G 350 d」で、最新の直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」が積まれています。
同エンジンは、直列6気筒の「M256」などと基本設計を共有するモジュラーコンセプトを採用。最高出力は286馬力(210kW)、0-100km/h加速は7.4秒。最大トルク600Nmを1,200〜3,200rpmという常用域で発揮することから、分厚いトルク感が魅力です。動力性能的に不足を抱くことはほとんどないはず。
●最高出力585PSの「メルセデスAMG G 63 manufaktur Edition」
「G 350 d manufaktur Edition」のエクステリアには、カタログモデルには設定されていない「ダイヤモンドホワイト(メタリックペイント)」「ジュピターレッド(ソリッドペイント:有償色8万円)」が設定されるのをはじめ、サイドミラー、フロント/リヤスカート、ホイールアーチ、フロントグリル、ルーフトップ、前後スリーポインテッドスター 、スペアタイヤリングなど随所にブラックのアクセントが付加されています。
加えて、ヘッドライト、フロントウインカー、リヤコンビネーションランプにブラックスモークが施されるほか、ブラックペイントの20インチ「AMGマルチスポークアルミホイール」とのコーディネイトにより引き締まったムードが漂っています。
一方のインテリアには、上質かつ滑らかな肌触りが味わえるナッパレザーに、シートと接する部分の蒸れを防ぐフロントシートベンチレーター 、リラクゼーション機能(フロントシート)などの快適装備が用意されています。
また、インテリアトリムに、カタログモデルにはない「ブラックアッシュウッドインテリアトリム」が採用され、上質な仕立てになっています。さらに ダンパーを電子制御することで、連続可変制御が可能なアダプティブダンピングシステムの採用により、路面を問わず快適な乗り心地を実現するそう。
「AMG G 63 manufaktur Edition」のエクステリアには、カタログモデルにはない「マグノ ダークオリーブグリーン(マットペイント)」のボディカラーと、「マットブラックペイント22インチAMGクロススポークアルミホイール(鍛造)」が特別装備され、足元を引き締めています。
さらに、サイドミラー、サイド ストリップ、フロント/リヤスカート、スペアタイヤリングなどにブラックのアクセントが加わり、ヘッドライト、フロントウインカー、リヤコンビネーションランプにブラックスモークが施された「AMGナイトパッケージ」を特別装備。
インテリアは、「チタニウムグレー」とブラックの2トーンカラーで、滑らかな肌触りの「AMGエクスクルーシブナッパレザーシート」をはじめ、キャビンのいたるところにナッパレザーが施され、高級感あふれる仕立てになっています。
インテリアトリムやステアリングにおいても、カタログモデルには設定のない特別仕様として、「ブラックアッシュウッドインテリアトリム」「AMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/DINAMICA)」が用意されています。
なお、「メルセデスAMG G 63 manufaktur Edition」のベースモデルは「メルセデスAMG G 63」。メルセデスAMG社による完全自社開発のAMG 4.0L V8直噴ツインターボエンジン「M177」が搭載されます。
最高出力585PS(430kW)、最大トルク850Nmを発揮し、砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンが自慢。
価格は「G 350 d manufaktur Edition」が1549万円、「メルセデスAMG G 63 manufaktur Edition」が2480万円です。
(塚田勝弘)