■プラグインハイブリッドとスポーティ仕様の追加で商品力を向上
フォルクスワーゲンは、ドイツ本国でSUVのティグアンのアップデートモデルを発表しました。
ヨーロッパでベストセラーSUVとして人気を集め、2007年以来600万台以上が生産されているティグアン。日本でもディーゼルエンジン+4WDの仕様を中心に根強い支持を集めています。
ドイツでは、4つのエンジンバリエーション、ギヤボックスの組み合わせからオーダー可能です。ガソリンエンジンは2タイプ設定され、96kW(130PS)を発生する1.5 TSIは6速MTとの組み合わせ。さらに110kW(150PS)を発生する1.5 TSIエンジン(6速MTまたは7速DSG)も設定されています。
2.0LのTDI(ディーゼル)エンジンは110kW(150PS)を発生し、7速DSG(デュアルクラッチ)と4WDの4Motion が組み合わされています。
日本同様に欧州でも特に人気が高いというTDIエンジンは、連続配置された2つのAdBlue噴射システムとSCR触媒コンバーターを装備。これにより、NOxを大幅に削減することが可能になり、TSI、TDIエンジンを搭載したすべての新型ティグアンは、「ユーロ6d」排出ガス基準の要件を満たしています。
さらに、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを問わず、すべてのモデルに微粒子フィルターが装備されています。
●ティグアンRも追加設定
フォルクスワーゲンは、前述のエンジンのバリエーションに加えて、今後数か月の間により多くのエンジン、ギアボックス、モデルのバリエーションを徐々に市場に投入していく予定とアナウンスしています。
具体的には130km/hまでEV走行が可能なプラグインハイブリッドモデルを投入。さらに、ダイナミックな走りが自慢で320PSを誇るティグアンRも設定され、フォルクスワーゲンを代表するSUVが強化されます。
なお、欧州仕様のティグアンは4グレードがベースとなり、基本仕様には17インチアルミホイール、LEDヘッドライト、レザーマルチファンクションステアリングホイール、プレミアムマルチファンクションディスプレイ、フロントアシストと組み合わされた乗員保護システム、新世代のMIB3インフォテイメントシステム世代のコンポジションラジオ(8つのスピーカー付き)などが用意されています。
日本にはありませんが、その上に「ライフ」と呼ばれる仕様があり、最上級ラインは「エレガンス」と日本でもお馴染み「Rライン」の2つ。
今回の一部改良では、210km/hまでのアシスト運転を可能にするトラベルアシストなどの新しいアシストシステムがオプション設定され、利便性を向上。また、チルト&スライド式パノラミックサンルーフなど多数のオプションも用意されているほか、最新世代の「MIB3」インフォテインメントシステムにより、常にオンラインになり、コネクティビティのアップデートも図られています。
インテリアでは、タッチコントロール式の新世代のステアリングホイールの採用がトピックスで、タッチスライダーとタッチボタンを使ってエアコンの設定が可能。
エクステリアではLEDマトリクスヘッドライトの採用も見どころです。
(塚田勝弘)