■3本爪のモチーフが目を惹く前後ライト
以前お伝えしたように、2020年7月2日に日本でも発売された新型プジョー208、100%EVのe-208は、スタイリッシュでクールなエクステリアが目を惹きます。
新型プジョー208は、2015年フランクフルトモーターショーにてワールドプレミアされた「PEUGEOT FRACTAL Concept」にインスパイアされてデザインされたそうです。
新型プジョー208のボディサイズは、全長4095×全幅1745×全高1445mm(Allure)。先代よりも全長は120mm長くなり、全幅は5mmワイドに、全高は25mmも低くなっています。
ライバルと比べると、フォルクスワーゲン・ポロよりも20mm長く、5mm狭く、5mm高くなっています。また、ルノー ルーテシアよりも5mm全幅が狭いだけで、全長と全高は同値。
新型プジョー208のエクステリアは、より低く、ワイドで伸びやかな新世代のボディライン、スタンスが特徴。すっきりとして張りのある面がスポーティさを表現し、ワイドなフェンダーもあって力強さと優しさを抱かせる、官能的なエクステリアが与えられています。随所にクロームが配され、スポーティかつ上質さも表現されています。
●「GT Line」には、グロスブラックのホイールアーチを用意
プジョーは、先代208から最も変わったのはサイドビューとしています。より長く、彫刻的なボンネットフードや、セットバックされたフロントウインドスクリーンがスポーティさを演出。さらに、大きく寝かされたCピラーとリヤフェンダーが、ワイドで安定感のあるスタンスを生んでいます。
スポーティグレードの「GT Line」には、グロスブラックのホイールアーチが備わります。スリムなボディに加わったホイールアーチが、タイヤを大きくワイドに見せています。
「GT Line」には17インチホイールが備わり、スポークの間に樹脂のブレードをインサートすることでバネ下重量の削減(1台あたり約3.6kgの軽量化)、足元のさらなるエアロダイナミクスの向上に貢献しているそうです。
前後ビューも印象的。「GT Line」のフロントマスクは、新世代プジョーのシグネチャーである、フルLEDの三本爪がモチーフになっているヘッドライトが目を惹きます。
「Allure」は、LEDならではの高い効率、明るさ、デザイン性を備えたLEDヘッドライトを装備。そこから下に伸びるデイタイムランニングライトの通称セイバー(サーベルの意)は、高度な三次元のデザイン処理が施されているそうで、正面から見ると内向き、斜めから見ると直線的に、サイドから見るとタイヤ、フェンダーのラインと同心円を描くように見えるという、とても凝ったディテールになっています。
逆にフロントバンパーは、ピュアなシンプルなラインで構成されています。また、フロントグリルの中央にプジョーのライオンエンブレムが配され、ボンネット先端には現行508のように、車名の208のバッヂが配置されています。
リヤビューは、最近のプジョー各モデル(3008、5008、508)と同じように、リヤゲートの幅いっぱいまでブラックバンドが配置され、テールランプにも三本爪のモチーフを採用。また、ディフューザーは、グロスブラック仕上げで、クロームのエキゾーストパイプと共に後ろ姿を引き締めています。
一方、ピュアEVである、新型プジョーe-208は、内燃機関仕様とは異なるディテールが与えられています。ボディカラーに合わせて塗装されたラジエターグリル・ダイクロイックライオン(ライオンマークの色調が見る角度によって変化)をはじめ、リヤハッチのe-208バッジとCピラーにeマークが配され、さり気なく先進性をアピール。
新型プジョー208、e-208共にボディカラーは、全6色が用意されています。
3コートの「ヴァーティゴ・ブルー」、メタリックの「ファロ・イエロー」、カラードトップコートの「エリクサー・レッド」の3色は新色。ほかに、「ペルラ・ネラ・ブラック」「パール・ホワイト」「ビアンカ・ホワイト(Styleのみに設定)」が設定されています。
(塚田勝弘)