メーターやセンターパネルなどのアッパー部を「視覚ゾーン」と位置づけ、すべての情報を見やすく、ドライバーの視界の中に計算されて配置されています。一般的にメーターはステアリングホイールの円中から確認しますが、プジョー208ではステアリングホイールより上のゾーンで、メーター視認を含めた視覚への対象としています。ステアリングホイール奥の3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネルには、ホログラムによる情報投影が行われ、3次元表示を用意。
さらに、「Style」グレードをのぞき、3次元表示によりデータの重要度、緊急度に応じて、情報が変化して表示されます。手前の1層目には主に重要で安全に関する情報、2層目にはそれらに準ずる情報を表示。この3Dの表示により、情報に対して約0.5秒ほどドライバーの反応時間が短縮される効果があるといいます。センターコンソール上部には、7インチスクリーンが配置され、空調、オーディオ、ナビゲージョンシステム、車両設定などが行えます。
センター(中央)の操作ゾーンは、ステアリングホイールの横から下のエリアで、ハードスイッチなどが配されています。すべての素材は手触りが良く、各パッド、パーツのクリアランスは、今まで以上に詰められ、精緻な印象をもたらします。
ダッシュボードには、プジョー508と同様にソフトバッドが配され、中央部にはカーボン風の装飾が施されています。また、直感的な操作の人間工学に基づいたという8速ATの「EAT8」のシフトレバーは、ドライブ・バイ・ワイヤ式。ステアリングホイールに備わるパドルシフターは、オートマチックモードでもドライバーの意思に応じてマニュアルシフトが可能になります。
そして、居住スペースであるボディゾーンは、乗員を包み込むようなコックピット感覚が味わえるように設計されているそうです。シートは、体幹と腰をしっかりと支え、快適なドライブを文字どおりサポート。シートは「GT Line」にホールド性の高いダイナミックシートを用意。スポーティなドライビングを支えるダイナミックシートは、シート地にアルカンタラ&テップレザーが使われていて、モダンなデザインと質感が演出されています。
「Allure」には、ロングドライブでも疲れを誘わないコンフォートシートが備わり、ファブリック&テップレザーのカジュアルな雰囲気が魅力です。また、「GT Line」には、後席頭上まで広がる開放的なパノラミックガラスルーフがオプション設定されています。
(塚田勝弘)