トヨタ・ホンダ・マツダの少数派でも名だたるモデル【ダムサンデー@草木 Vo.6】

■国産スポーツカーが日曜の朝に目指す場所

●ダムサンデー@草木で見かけたトヨタ、ホンダ、マツダ車たち

ダムサンデー@草木の模様も、今回が最後のリポートとなります。最後は国産車のなかからトヨタ、ホンダ、マツダ車たちを紹介しましょう。

ダムサンデー@草木は群馬県みどり市にある草木ダムの湖畔、みかげ原展望地で開催されますが、駐車場は国道から一段下がった場所にあるため見逃しがちです。ただ、この日は入り口にズラリとロードスターが並んでいたので、見落とさずに済んだ人も多かったことでしょう。

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ダムサンデー@草木の会場入り口風景。

●トヨタのスポーティ車たち

トヨタ車は意外にも数台しか来場していませんでした。そのなかで一番年式が古いと思われたのが、スポーツ800です。

トヨタ・スポーツ800は1965年に発売されたライトウエイト2シーターで、当時の大衆車であるパブリカのエンジンなどを使ったスポーツカーでした。こちらはサイドマーカーを装備する最終型です。

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トヨタスポーツ800。

続いてはトヨタ1600GTです。2000GTに続くトヨタ・ツインカム第二弾で、4気筒DOHCを当時のコロナ・ハードトップのボディに積んだスポーツモデルです。ミッションやシートなどはトヨタ2000GTと共通でした。

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トヨタ1600GT。

もう何の説明も必要ないAE86カローラレビンです。ドリフト車の代表選手で、4A-G型ツインカムエンジンと軽量ボディの組み合わせは今乗っても楽しいクルマです。カーボンボンネットなどでモディファイされています。

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トヨタ・カローラレビン。

トヨタの最後は70系チェイサーです。ご存知GX71マークⅡやクレスタとの3兄弟で、当時のハイソカーブームを牽引した1台です。オーナーは最近になって若い頃憧れた気持ちを実現させたと語り、フルノーマルにこだわり維持されてます。

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トヨタ・チェイサーアバンテ。

●いつの時代もスポーティなホンダ車

ホンダ車は入れ替わり何台も立ち寄っていました。まず紹介したいのが、ホンダ初の乗用車となったSシリーズです。S500でスタートしたホンダ・スポーツは4気筒DOHCエンジンを積む2シーターオープンカーで、S600、S800と立て続けに排気量を拡大していきました。こちらは最終モデルのS800Mで前輪ディスクブレーキを装備していました。

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ホンダS800M。

Sに続くホンダ乗用車はN360です。1967年に発売されると低価格・高性能により軽自動車トップの座を獲得します。実はN360がホンダ初のセダンでもありました。こちらは最終モデルのNⅢ360です。

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ホンダNⅢ360。

F1第一期で活躍した空冷エンジンをアピールしようと、ホンダは1.3リッター4気筒空冷エンジンを開発してセダンに搭載、1969年にホンダ1300として発売しました。当初はセダンだけでしたが、1970年に2ドアクーペを追加しています。こちらは4キャブレターを備える高性能版のクーペ9です。

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ホンダ1300クーペ9。

バイクさながら気筒ごとにキャブレターを配置して、空冷のためオイルタンクをエンジン脇に備えていました。

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ホンダ1300クーペ9のエンジンルーム。

続いてはシビックです。シビックのなかでも6代目に当たるEK型が1台だけ参加していました。この世代からタイプRがシビックにも設定されましたが、こちらはタイプRより前から存在していた、高性能グレードのSiRです。

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ホンダ・シビックSiR。

ホンダ車の最後はビートです。ミッドシップ・オープン2シーターという類まれなパッケージにより、今でも高い人気を誇るモデルです。この日やってきたビートのうち、2台だけ撮影することができました。

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ホンダ・ビート。

どちらもモディファイされて楽しんでいる様子でした。

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ホンダ・ビート。

●ユーノス・オートザムが人気のマツダ車

国産車最後はマツダです。ですが、マツダと名乗るモデルは見当たらず、ユーノスとオートザムブランドのモデルを撮影することができました。

なかでもロードスターは数多くやってきたモデルで、入れ替わり立ち替わり様々なオーナーが顔を見せていました。いずれも車高をローダウンしてアルミホイールを履かせるなど、走りに振ったカスタムが施されていたのが印象的です。

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ユーノス・ロードスター。
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ユーノス・ロードスター。

そして最後はオートザムAZ-1です。アルトワークスなどに採用されたスズキ製3気筒DOHCターボエンジンをミッドシップマウントし、ガルウイングドアやガラスルーフを採用した意欲作でした。こちらはボンネットやアルミホイールを変更しています。

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オートザムAZ-1。

ダムサンデー@草木は毎月第一日曜日の朝9時から、群馬県みどり市の草木ダムで開催されています。朝11時までの短い間ですが、朝の散歩がてらに立ち寄ると楽しめるでしょう。

(増田満)

この記事の著者

増田満 近影

増田満

複数の自動車雑誌編集部を転々とした末、ノスタルジックヒーロー編集部で落ち着き旧車の世界にどっぷり浸かる。青春時代を過ごした1980年代への郷愁から80年代車専門誌も立ち上げ、ノスヒロは編集長まで務めたものの会社に馴染めず独立。
国産旧型車や古いバイクなどの情報を、雑誌やインターネットを通じて発信している。仕事だけでなく趣味でも古い車とバイクに触れる毎日で、車庫に籠り部品を磨いたり組み直していることに至福を感じている。
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