■新型はホイールベースを延長。航続距離は650kmから840km程度までアップ
トヨタの燃料電池FCV「MIRAI」が初フルモデルチェンジを行いますが、その最終デザインやスペックなどの情報を入手しました。
MIRAIは、世界初の燃料電池セダンとして2014年から販売されており、誕生から6年を経て初のフルモデルチェンジとなります。
2019年の東京モーターショーで新型のコンセプトモデルが発表されていますが、ヘッドライト内部にストレーキ(金属のフィン)が新たに追加、エアインテークなどバンパーも再設計され、これが最終デザインとなる可能性が高いです。
次期型では「TNGA」アーキテクチャを採用、駆動方式を前輪駆動から後輪駆動に変更し、ホイールベースを2,780mmから2,920mmへ延長、乗車定員が4名から5名となります。
エクステリアは、コンセプトモデルをベースにフロントを量産型用に大きく変更。グリルの両サイドに吸気口が設置され、デザインもLEDと繋がる縦型ディフューザーが設置されるはずです。
また、アンダーグリルは、サイドのデュフューザーとのバランスを配慮して若干小型化、前面に押し出したデザインに。グリルにはヘッドライトにつながるU型メッキ、アンダーグリルにも同じくU型メッキ、さらにはフロントからサイドのアンダーにもメッキを多用して高級感が演出されそうです。
新世代燃料電池システムを採用し、水素タンクを再設計、容量アップにより航続距離は650kmから840km程度まで伸びると予想されています。
パワーユニットは、燃料電池+最高出力155psを発揮する電気モーターを搭載、キャビン内では、12.3インチのワイド・インフォテイメントシステムを搭載、シンプルで操作性が大幅に向上します。
安全装備では「トヨタセーフティセンス」最新世代を搭載するほか、車載通信機「DCM」(データ・コミュニケーション・モジュール)を標準装備した、「つながる車」となります。
新型MIRAIのワールドプレミアは、今夏と予想されていましたが、コロナウィルスの影響で遅れており、今秋以降となりそうです。
(APOLLO)