新型ディフェンダー、最強のオフローダーがモノコックボディになって日本初披露 【新型ランドローバー・ディフェンダー】

■最新車載インフォテイメントも搭載

初代ディフェンダーといえば、ラダーフレームを使ったタフさがウリでした。新型ディフェンダーは、アルミの外板パネルなどを使ったモノコックボディになっています。従来のラダーフレーム構造と比較して3倍のねじり剛性を確保、軽量化も実現し、900mmという最大渡河水深などを与えることで、ランドローバーモデルの中でも最強を謳う「オフローダー」と位置づけています。さらに、「ツインスピード・トランスミッション」、「ロッキングセンター・ディファレンシャル」、「アクティブリヤロッキング・ディファレンシャル」も用意。

ランドローバー ディフェンダー
新型ディフェンダーのリヤまわり。四角いテールランプも印象的。スペアホイールカバーもアクセサリーパックに含まれている

エアサスペンションも設定されています。標準車高より40mm低いアクセス向け車高から、最大で標準車高+145mmまで、幅広い範囲で車高の設定が可能な電子制御エアサスペンションを「90」にオプション、「110」に標準装備。

ランドローバー ディフェンダー
新型ディフェンダーのフロントシート。ワイドなセンターが標準で、左右ウォークスルーが可能なタイプもオプション設定

新型ディフェンダーのために、新たに用意されたプラットフォーム「D7x」に加えて、近い車格となるランドローバー・ディスカバリーとの差別化を図ることで、道具感を醸し出しています。

キュートな顔つきになったフロントマスクは、最新モデルらしい新しさを感じさせると共に、背面タイヤや頭上(ルーフ後方)のアルパインライトなど、ディフェンダーらしいこだわりも表現されています。
一方のインテリアでは、センターコンソールのフローティング構造が目を惹きます。なお、1列目左右間のサイドウォークスルーが可能になる仕様もオプション設定されています。

ランドローバー ディフェンダー
こちらは、「エクスプローラーパック」装着車のSEグレード

車載インフォテイメントも新型ディフェンダーから最新の「Pivi Pro」が搭載されていて、「Apple CarPlay」などのスマホ連携などのコネクティビティを用意。また、新型イヴォークなどにも採用済みとなるフロント「クリアサイトグラウンドビュー」、後方映像を映し出す「クリアサイトルームミラー」なども採用されています。

ランドローバー ディフェンダー
新型ディフェンダーから最新の「Pivi Pro」を採用し、スマホ連携などを強化

5ドアの「110」は全長5018×全幅2008×全高1967mm、ホイールベースは3022mm。最小回転半径は6.42mとアナウンスされています(欧州仕様)。

DEFENDER 90の価格帯は、499万円〜739万円(ファーストエディション含む)。110は589万円〜820万円(ファーストエディション含む)。

ランドローバー ディフェンダー
左に見えるのは、タイヤやエアベッドなどに空気を容易に入れられるインテグレーテッドエアコンプレッサー。こちらは、「アドベンチャーパック」に含まれている

また、カスタマイズも魅力の新型ディフェンダーではあるものの、なるべく早く納車して欲しい、という声に応えるべく、日本向けには「DEFENDER」、「DEFENDER SE」をベースモデルとした5種類の「CURATED SPEC(キュレイテッド・スペック)」を用意。こちらは、90 ファブリックシート仕様、90 レザーシート仕様、110 ファブリックシート&5人シート仕様、110 ファブリックシート&7人シート仕様、110 レザーシート&7人シート仕様も展開されます。

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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