■生産型ボディパネルと「CLS」に似たLEDデイタイムランニングライトを確認
メルセデス・ベンツの主力モデル、「Cクラス セダン」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました
通常テストドライバーは、スパイカメラマンたちへ敵意をむき出しにしてきます。ときには中指を立てたり、近づいてくることもざらです。しかし、このメルセデス・ベンツのドライバーは実にジェントルマンで、手を振り敬意を表していたようです。
ダイムラー施設のすぐ近くで捉えた最新プロトタイプは、再設計されたボディをフルカモフラージュ。その下には生産型ボディパネルと「CLS」に似たLEDデイタイムランニングライトを備える新ヘッドライトや、垂直基調から水平基調へ刷新されるテールライトの一部が見てとれます。
フロントエンドには、大型コーナーエアインテークやアグレッシブなバンパーを装備、このプロトタイプがAMGラインやスポーティなモデルの可能性がありそうです。
プロトタイプを見る限り、新型はそれほど長いボディには見えませんが、アップデートされた「MRA」プラットフォームにより「W206」ではより広々とした室内を提供してくれることが期待されています。
キャビン内では、ダッシュボードに統合される、最新のMBUXインフォテイメントシステムを備えるほか、HVACシステムはタッチスクリーンに統合されるのではなく、個別のモジュールになるため小型化されるようです。また誘導充電が可能なスマートフォン収納スペース、新設計された3スポーク・ステアリングホイールなどを装備するはずです。
パワートレインは「EQブースト」をメインとし、エントリーモデルには最高出力185psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、さらにEV走行だけでの航続距離100kmと噂される直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドなども予想されています。
AMGでは、最高出力370psを発揮する3.0リットル直列6気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの「C43」は濃厚ですが、最高出力500ps超と見られる「C63」では、4.0リットルV型8気筒を廃止し、ハイブリッド化された2.0リットルユニットへ置き換えられる可能性があります。最高出力は500psを超えるでしょう。
ワールドプレミアは、2020年末か2021年初頭と予想され、セダン登場の後はエステート、オールテレーン、クーペ、カブリオレなどCクラスファミリーが順次発表される予定となっています。
(APOLLO)