ポルシェが「東武有明フィールド」に日本初のポップアップストアを開設

■7月9日〜8月31日まで期間限定で設けられる「Porsche NOW Tokyo」

日本の輸入車ブランドの中でも中古車相場が下がりにくい(いわゆるリセールが高い)ことで知られるポルシェ。とくに、911や718ボクスター/ケイマンなどのスポーツモデル、マカン、カイエンなどのSUVはとくにそうした傾向にあります。

Porsche NOW Tokyo
7月9日〜8月31日まで「東武有明フィールド」に開設されるPorsche NOW Tokyo

ポルシェが築き上げてきた絶大なブランド力、高い付加価値により、黙っていても売れそうな気がします。しかし、潜在ユーザーに対してのマーケティングの重要性は、とても高いものがありそう。

世間では泣く子も黙る「ベンツ」でもクルマを売らないショールーム「メルセデス ミー」を、BMWもお台場に「BMW GROUP Tokyo Bay」を構え、最先端のショールームと数多くの試乗車で新規客を呼び集めています。

ポルシェも期間限定ではあるものの、潜在ユーザーに向けたショールームをオープンさせます。

「有明テニスの森」に隣接する「東武有明フィールド」に日本初のポップアップストア「Porsche NOW Tokyo」を2020年7月9日(木)から2021年8月31日(火)まで期間限定でオープンすると発表しました。なお、一般公開は7月10日からになります。

「Porsche NOW Tokyo」は、ブランドへの忠誠心の高いファンだけでなく、潜在ユーザーに訴求するポップアップストア。

Porsche NOW Tokyo
「Porsche NOW Tokyo」は、ポルシェと新規ユーザーをつなぐ狙いを掲げる

同ショールームは、ポルシェが世界で展開している期間限定のリテールコンセプト「Porsche NOW」を日本市場にも初めて導入することで設けられます。

「Porsche NOW」は、都市部の目抜き通りやショッピングモール向けに構想され、これまでポルシェに接点のなかった人たちに幅広くアピールするのが狙いだそう。その基本となるコンセプトはポルシェAGが提供し、世界の販売会社やディーラーが各市場に合わせて展開されます。

「Porsche NOW Tokyo」のポップアップストアはこのコンセプトに従って構成されていて、「NOW」は「今この瞬間を利用すること」を表現しているそうです。

Porsche NOW Tokyo
ガラス張りになるPorsche NOW Tokyoの外観

全面ガラスの開放感あるモダンな店舗のレイアウトは、カジュアルでリラックスした空間に仕上げられるそうで、一般にイメージされる「敷居の高さ」を払拭する狙いがありそう。これによって新客、潜在ユーザーの入店を自然に促したいとしています。

オープン時には、デッキスペースと店内にポルシェ初のバッテリーEVのスポーツカーであるタイカンを含む3台の車両が展示されるほか、ポルシェジャパンが都市型充電ステーションとして、東京・名古屋・大阪に配置を予定している、150kW級の出力を誇る「ポルシェターボチャージングステーション」も設置。

ほかにもVR体験スペースが設けられるほか、日本初導入となる「ポルシェプロ」と呼ばれるスタッフが常駐し、ポルシェに関するあらゆる問い合わせに対応してくれるそう。

Porsche NOW Tokyo
リラックスできるカジュアルな店内

ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長も「これまでポルシェと接点があまりなかった方や、あるいは従来のディーラーに入ることを躊躇されていたような方にとくにアピールしたいです。もちろん、既存のオーナー様にも新しいショップスタイルをご提供したいと考えています。この新しいリテールコンセプトで、近々日本に導入されるタイカンにもぜひ触れていただければと思います」とその狙いを語っています。

ポルシェ・オーナーの方やファンはもちろん、気になっていたけどディーラーに行くのは敷居が高い、と感じていた方はこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

■Porsche NOW Tokyo
・店舗所在地:〒135-0063  東京都 江東区有明一丁目3-25
・TEL:03-5962-4676
・営業時間:11:00-20:00
・定休日:なし
・ショールーム面積:約 289㎡(デッキスペースも含む)
※新型コロナウイルス感染予防の対策として、当面の間、ストアでは入店制限などが実施されます。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

Porsche NOW Tokyo
https://www.porsche.co.jp/dealers/porschenow/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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