発売直前! 新型ハリアーの注目装備3つ。あっという間に変わる天井も録画機能付きミラーも大型画面もスゴイ!

■録画機能付きのデジタルインナーミラーという新発想も!

クルマ関係のウェブでいま盛り上がっているクルマと言えば、なんといっても新型ハリアー。4月に基本情報が発表されていましたが、発売を前にさらに詳しい情報が公開されました。

そのうえ実車に触れるチャンスもあってクルマをチェックしてきたので、今回はそれを踏まえて「新型ハリアーで気になる3つの注目装備」をお伝えしましょう。

●12.3インチの大型ディスプレイが凄い!

車内に乗り込んで驚いたのが、インパネ中央上部にあるディスプレイ。地図などを映すところですが、とにかく大きいんですよ。トヨタのなかでもダントツのサイズ。

ちょっと前までのクルマは7インチが普通で、最近でも大きくて9インチが主流ですよね。ところが、新型ハリアーのディスプレイはさらにさらに大きいのです。

これまでのトヨタ車でもっとも大きかったのが現行型プリウスPHVやプリウス後期型の、インパネ中央に縦で収まっているタイプでした。それが11.6インチ。かなり大きいです。

ディスプレイは横長。2画面分割が可能で、存在感がスゴい

しかし、新型ハリアーのディスプレイはなんとそれを上回る12.3インチ。トヨタ最大ですよ。「Sクラス」などメルセデス・ベンツの上級モデル並みで、量産車としては世界最大級といっていいでしょう。この存在感は圧倒的すぎてビビります(←もちろん褒めてます)。

ちなみに画面サイズは、幅295mm×高さ110mm。大きいでしょ?

●録画機能付きのデジタルインナーミラー

クルマ好きならきっと、最近の新車に搭載が進んでいる「デジタルインナーミラー」という装備を知っていることでしょう。ルームミラーに液晶画面が組み込まれていて、後方のカメラからの映像を映せるアレです(切り替えて普通の鏡としても使える)。

最大のメリットは広範囲を確認できることですが、何を隠そう新型ハリアーのデジタルインナーミラーはそれだけじゃなかった。

インナーミラーの下部にmicroSDカードのスロットが内蔵されている

なんと前後の様子をmicro SDカードに録画できるという、録画機能が付いているのでした。はやい話がドライブレコーダーのような機能です。国産車でははじめてですね。

もう後付けのドラレコは不要? ドラレコとの違いは?など気になるポイントは別の記事でもっと詳しく紹介するので、興味をもったらぜひチェックしてみてください。

独自の前方カメラがフロントガラスの中央よりやや助手席側に組み込まれている。

●瞬時に透明からすりガラスに変化するガラスルーフ

新型ハリアーには「調光パノラマルーフ」と呼ぶ固定式のガラスルーフが設定されていて、その特徴のひとつはガラス面積が広いこと。前後長はどのくらいあるか気になったので測ってみたら、1mを超えて1080mmもありました。

特大サイズのガラスルーフ

しかし、そのガラスのポイントはそれだけじゃない。面白い仕掛けが組み込まれていのでした。それは「調光機能」。スイッチを押すと、通常のガラスのように透明パターンから瞬時に変化。まるで障子のように光を和らげてくれる調光モードになるのです。

ホントに瞬時に切り替わるのだからビックリ。

スイッチを押すと、一瞬にしてすりガラス状に変化

不透明となるこの調光状態はまるで“すりガラス”で、適度に車内を明るくしたいときにちょうどいい感じ。ガラスは紫外線99%以上カット&赤外線90%以上カットで、完全に閉じたいときのために電動シェードも用意しています。

余談ですが、この調光機能はレクサス初のミニバンで、日本発売の予定がない「LM」のパーティションに組み込まれている窓にも搭載されていますがサプライヤーは違うのだとか。

新型ハリアーのデザインはクーペテイスト

話題の新型ハリアーは、デザインや雰囲気だけでなく装備面でも驚きの新機構を多数採用。

「退屈なクルマになんて絶対にしない!」という開発チームの意気込みが伝わってくるように感じるのは、きっと気のせいじゃなさそうですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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