メルセデス・ベンツ版カングー「シタン」初のフルモデルチェンジへ!

■ルノー日産三菱の技術が再び結集。カングーとは異なる独自のデザインに

メルセデス・ベンツの人気LCV(商用車)「シタン」の次期型プロトタイプをカメラがとらえました。

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メルセデスベンツ シタン 市販型プロトタイプ

シタンはルノー「カングー」をベースとし、多くのコンポーネントを共有。兄弟モデルとして2012年に発売されました。

貨物モデルの「カステンヴァーゲン」、乗用混用モデルの「ミクストゥ」、乗用モデルの「トゥーラー・プリヴァート」、タクシー専売「トゥーラー・タクシー」など幅広い派生モデルがラインアップされており、今回初のフルモデルチェンジを迎えます。

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メルセデスベンツ シタン 市販型プロトタイプ

既に公式アナウンスされていますが、次期型でも引き続きルノー日産三菱アライアンスにより開発されます。「メガーヌ」でも使用されている「CMF-C」プラットフォームを採用し、パネルバン構成の貨物量を改善。乗用バージョンでは乗客スペースが向上するとみられます。

前回同様、「SPY」のナンバーを付けたプロトタイプはまだカモフラージュが重く、ディテールは不明ですが、全体的プロポーションはそのままにフロント及びリアエンドを再設計。カングーとは異なるメルセデスベンツ独自のデザインが採用されます。

キャビン内では、最新のインフォテイメントシステムやいくつかの安全支援システムなど、新テクノロジー機器を搭載。ハイエンドモデルではよりクオリティと素材が期待できます。

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メルセデスベンツ シタン 市販型プロトタイプ

新しいアーキテクチャに移行することにより、次期型では電化パワーユニットが利用可能になります。ルノー最新世代の1.5リットル直列4気筒ターボディーゼル、最高出力80ps、95ps、116psを発揮するダイムラー/ルノーの1.3リットルdCiターボユニットのほか、ハイブリッドモデルやフルEVの設定も有力のようです。

次期型のデビューは最速で2020年内とされ、フランス・モブージュ工場にてルノー「カングー」とともに生産予定となっています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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