■国内WRX初採用の3点のフレキシブルパーツを装備した「WRX S4 STI Sport#」
500台限定で2020年5月26日から受注が開始された特別仕様車のSUBARU「WRX S4 STI Sport#(シャープ)」。ブラックのアクセントカラーが配されたエクステリア、ブラックを基調にウルトラスエードやシルバーステッチで上質感が高められたインテリアが特徴になっています。
なお、同限定車は2020年5月26日から10月22日までの期間限定でオーダーを受け付けていて、500台に達すると販売終了になります。発売は8月20日の予定。
同時に標準車グレードの見直しを受け、「GT」「GT-S」グレードは廃止され、「STI Sport」のみの展開になります。
「スポーツ・シャープ」を謳うだけあって走りもブラッシュアップされています。
まず、注目はエンジントルクの強化。STI製パーツのなど採用により、冷却性能とレスポンス向上が図られていて、加速中のトルクを10%向上したそう(STIによる実験値)。
具体的にはSTI製低圧損エアクリーナーエレメント、STI製低背圧パフォーマンスマフラー(STIロゴ入り)&エキゾーストパイプリヤ、CVTオイルクーラー&ラジエーターファン強化タイプが盛り込まれています。
これらにより、加速時や追い越し時のレスポンスが向上すると共に、CVTオイルクーラー&ラジエーターファン強化タイプによりスポーツ走行時の熱によるトラブルを防ぎます。
さらに吸音材と制振材が追加されることで、ロードノイズの周波数帯を約0.5dB低減させて静粛性を向上(音量でも6%低減)。静粛性が向上したことから会話明瞭度もより高まり、快適なドライブに貢献するとしています。
また、フレキシブルパーツによる運動性能の強化もトピックスで、操縦安定性が高まっています。
WRX向けで日本国内初採用となる、STI製フレキシブルドロースティフナーリヤ(リヤガード付)をはじめ、STI製フレキシブルドロースティフナーフロント、STI製フレキシブルタワーバーフロントという3点のフレキシブルパーツが用意されています。
これにより、リヤタイヤの接地性が向上し、ボディに伝わる力がスムーズになり、路面からの入力のいなしも向上することで、乗り心地も向上しているそう。
ハンドリング性能の向上など、スポーティな走りに加えて、静粛性や乗り心地の向上などが図られている「WRX S4 STI Sport#(シャープ)」。
妥協なく仕立てられた、大人のスポーツセダンといえる1台になっています。
(塚田勝弘)