■F1ドライバーのシャルル・ルクレールが主人公
映画界も撮影や上映が延期になるなど、新型コロナウイルスの影響を直撃を受けています。そんな中、フェラーリとパリ出身の映画監督であるクロード・ルルーシュによる短編映画がモナコで撮影されることになったそうです。
短編映画に登場するフェラーリは、同ブランド初のPHEVで3モーターを搭載する「フェラーリ SF90 ストラダーレ」。F1ドライバーのシャルル・ルクレールが主人公のユニークな短編映画がモナコ公国を舞台に撮影されます。
2020年5月21日から24日までは、F1のカレンダーの中でも特別なモナコGPでしたが、残念ながら延期ではなく中止になりました。ほかのグランプリは、開幕戦のオーストラリアが中止、そのほかは延期という形になっていて、新型コロナウイルスの事態により決定されると想像できます。
そんな中、クロード・ルルーシュ監督は、1976年に撮影された有名な『C’était Un Rendez-Vous』にインスパイアされた新しい短編映画『Le Grand Rendez-Vous』をモナコ出身のF1パイロットであるシャルル・ルクレールと撮影する予定だそう。
『C’était Un Rendez-Vous』はフェラーリ275GTBがパリの街中を全開で駆け抜けるという内容で、『ランデヴー』という邦題が与えられているようです。ここでは、著作権の問題がはっきりしないため、同映画は貼りませんが、有名な動画サイトで視聴できます。
9分足らずの短編映画ながら、F1のオンボードカメラ映像さながら(F1よりももっと低い位置の映像)に、パリの街中を赤信号無視、逆走ありで駆け抜けています。しかも、フェラーリ275GTBの姿は見えず、エキゾーストノートのみという映画で、最後に『ランデヴー』という邦題が与えられたのが理解できます。
新作の『Le Grand Rendez-Vous』は、SF90 ストラダーレがモナコ公国のワインディングや街中を駆け抜け、世界で愛されるモナコGPの雰囲気と、1976年にパリで撮影された映画のサウンドトラックに使われたフェラーリ275 GTBの轟音の両方を想起させる内容になるそう。
フェラーリ初のPHEVであるSF90 ストラダーレは、1000cvを誇るモンスターモデルでもあり、どんな短編ムービーになるか期待が高まります。
(塚田勝弘)