■3つのグレードにそれぞれFFと4WDモデルを設定
近年では国内における新車の4割近くを占めるまでに販売をを伸ばしている軽自動車。その人気からメーカー間の競争も激化の一途をたどっています。
そうしたなか、スズキが2020年1月に2代目となる人気モデル「ハスラー」を発売すると、ダイハツが同月に開催された東京オートサロン2020で「タフト(TAFT)コンセプト」を公開。4月1日には早々にWeb上で市販を予告する専用サイトを設置。巷ではすでに6月10日の発売が噂されています。
同社によると、新型はSUVの力強い性能とハイトワゴンのユーティリティを兼ね備えた「日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽クロスオーバー」として開発したそうで、その車名はコンセプトである「Tough & Almighty Fun Tool」の頭文字に由来しています。
ダイハツでは正式発売に先立ち先行予約キャンペーンを展開していることから、販売店などを通して車両スペックや販売価格が明らかになりつつあります。
それによると、グレードは「X」「G」「Gターボ」の3タイプがあり、各グレードにFF/4WDを設定。気になる販売価格はFFモデルが約135万円~160万円、4WDモデルは各グレード共にそれぞれ約13万円高に設定されているようです。
車両スペックについては、全長:3,395mmと全幅:1,475mmがハスラーと同一で、全高は1,630mmとハスラーよりも50mm低く、スタイリッシュさと走行安定性の良さをウリとしており、ホイールベースは2,460mmで同一となっています。
SUVで重要となる最低地上高については190mmとハスラーより10mm高く、ラフロードでの走破性の良さをアピールしています。
パワートレーンでは新開発の658cc 直3エンジンにダイハツ独自のトランスミッションD-CVTを組み合せており、エンジン出力はNAモデルが52ps/6.1kgm、ターボモデルが64ps/10.2kgmで、対するハスラーはNAモデルが49ps/5.9kgm、ターボモデルが64ps/10.0kgmと、NA、ターボ共にタフトが若干上回っています。
全車にLEDヘッドランプを装備しており、中でも「G」「Gターボ」グレードには夜間ハイビームで走行中、ステレオカメラセンサーが対向車や先行車を察知すると、相手に光が当たる部分を自動で遮光、ハイビームを維持した状態で遠方視認性を確保できる「ADB」(アダプティブ ドライビング ビーム)を装備。
インテリアでは車内の開放感に大いに寄与するシェード付きの「スカイフィールトップ」や、指先で簡単に操作できる電動パーキングブレーキを全グレードに標準装備。アクセルを踏むと自動的に解除され、シフトを「P」レンジにすると、自動的にパーキングブレーキが作動します。
また、前席には600mlの太いボトルが収まるカップホルダーやティッシュ箱が収納できる大型インパネトレイに加え、2層式のグローブボックスなどを装備。
リヤシートのアレンジにより、4名乗車のほか「3名乗車+長物」や「2名乗車+大きな荷物」など、シーンに合わせて多彩な使い方が可能。リヤシートバックを前に倒し、ラッゲージ後部のフレキシブルボードを上段モードにセットすれば、フラットで広いスペースを確保できます。
同車には全9色のボディカラー(2トーンは無し)が用意されており、昨今の情勢から変動が予想されるものの、街にカラフルな新型「タフト」が走り出すまで、僅かな期間を残すのみとなりました。
【2020年6月11日更新】
6月10日の正式発売に際し、車両価格(税込)が発表されました。
新型ダイハツ「タフト」のカラーバリエーション
(Avanti Yasunori・画像:DAIHATSU・SUZUKI)
【関連記事】
今夏発売予定の新型TAFT(タフト)には、「ADB」装備のヘッドランプが搭載!?
https://clicccar.com/2020/04/01/965935/
ダイハツ「TAFT(タフト)コンセプト」、やっぱり東モの「WakuWaku(ワクワク)」がベースだった!
https://clicccar.com/2020/02/10/953837/
ダイハツの東京モーターショー2019出展車「WakuWaku」は市販前提モデル?
https://clicccar.com/2019/10/10/918704/
【関連リンク】