自粛明けには愛車に「ご当地ナンバー」を付けて走ろう! 地方版図柄入りナンバープレート第2弾が交付開始

■17エリアの地元色豊かなナンバーが登場

クルマのナンバープレートに、地域ゆかりの画や地名を入れる「ご当地ナンバー」。2018年に全国41地域で交付が開始されて話題になりましたが、その第2弾として、17地域のオリジナルナンバーの交付が5月11日から開始されました。

ご当地ナンバー
2018年の41地域に続き、今回17地域がご当地ナンバーの交付を開始した(出展:国土交通省/ホームページより制作)

以下が今回追加された全てのご当地ナンバーです。いずれも各地域の特色を入れた個性派ぞろいですよね。

ご当地ナンバー
追加された17地域のご当地ナンバー(出展:国土交通省)

●クルマのユーザーを地元の広告塔に

「ご当地ナンバー」は、正式名称を「地方版図柄入りナンバープレート」といいます。2018年に国土交通省が導入したこのナンバーは、様々な地域の風景や観光資源などを図柄にすることにより、そのエリアの地域や観光の振興を目的としたもの。

つまり、ご当地ナンバーを取り付けたクルマで、ユーザーが色々な地域や道路を走ることで、その人たちに「地元の広告塔」になってもらおうというのが狙いです。

今回新たに追加されたナンバーは、以下の17地域です。

【北海道】知床/苫小牧
【東北】弘前/白河
【関東】松戸/市川/船橋/市原/江東/葛飾/板橋
【北陸信越】上越
【中部】伊勢志摩/四日市
【近畿】飛鳥
【中国】出雲
【四国】高松

各地域のデザインをいくつか紹介しましょう。

北海道の知床(北海道斜里群など)では、世界自然遺産にも登録されている雄大な自然と動物たちを表現。

ご当地ナンバー
知床は大自然と動物たちを表現(出展:国土交通省)

東北の弘前(青森県弘前市など)では、江戸時代に建造された弘前城と、津軽富士の異名をとる岩木山をデザイン。

ご当地ナンバー
弘前のご当地ナンバーには、お城と美しい風景が描かれている(出展:国土交通省)

関東の松戸(千葉県松戸市)では、江戸時代に地元の交通機関として使われた矢切の渡しを入れています。

ご当地ナンバー
松戸では矢切の渡しをデザイン(出展:国土交通省)

中部の伊勢志摩(三重県伊勢市など)では、お伊勢さんの通称でも知られる伊勢神宮の鳥居。

ご当地ナンバー
伊勢志摩のご当地ナンバーには伊勢神宮の鳥居を描いている(出展:国土交通省)

近畿の飛鳥(奈良県橿原市など)では、伝説上の神獣である朱雀がデザインされています。

ご当地ナンバー
中語から伝わる伝説の神獣である朱雀をイメージ(出展:国土交通省)

いかがでしょう? どれも、地元の人なら「あるある」とうなずけるデザインではないでしょうか。なお、今回の追加で計51地域がご当地ナンバーを設定したことになります。

ちなみに、2018年に導入した41地域も紹介しましょう。

【東北】盛岡、岩手、平泉、仙台、山形、庄内
【関東】土浦、つくば、前橋、越谷、成田、柏、世田谷、杉並、富士山(山梨)
【北信】新潟、長岡、富山、金沢、石川
【中部】福井、富士山(静岡)、豊田、春日井
【近畿】滋賀、京都、奈良
【中国】鳥取、福山、下関、山口
【四国】徳島、香川、愛媛、高知
【九州】長崎、佐世保、熊本、大分、宮崎、鹿児島

ご当地ナンバー
2018年から交付されている41地域のご当地ナンバー(出展:国土交通省)

ご当地ナンバーは、ほとんどの自治体では希望者に交付するものとしていて、希望しない場合は無地のナンバーでも構いません。ただし、一部の地域では新車購入時や登録変更などでナンバーが変わる場合は、ご当地ナンバーが支給されるところもあります。

ちなみに、ご当地ナンバーが付けられるのは、交付する自治体に居住する人のクルマだけですので、他県やほかの地域に住んでいる場合は付けられませんので悪しからず。

ご当地ナンバーには、カラー図柄入りとモノクロ図柄入りがあり、カラー図柄入りを選ぶ場合は交付時に募っている寄付金が1000円以上という条件があります。寄付金は導入地域の交通改善や観光振興などに使われるそうです。

また、ご当地ナンバーを取得するには別途交付料金も必要で、これは自治体によって変わりますが、概ね7380円~8740円くらいとなっています(詳しくは居住区の自治体にお問い合わせ下さい)。

申し込みは、公式ウェブサイト「図柄ナンバー申込サービス」から行うほか、最寄りのカーディーラーや整備工場、行政書士にも依頼できます。

新型コロナウイルスの影響で、外出自粛の日々が続いていますが、一部地域では徐々に解除されてきています。「明けない夜はない」という言葉もありますし、自粛明けには、ぜひ対象地域の方は、ご当地ナンバーを愛車に付けて、地元をアピールすることで元気づけてみてはいかがでしょうか。

(文:平塚直樹)

【関連リンク】

図柄ナンバー申込サービス
https://www.graphic-number.jp/html/GKAA0101.html

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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